村の婦人学級、町の政治 べんきょうするお母さん

日本映画チャンネルで放映していた岩波のドキュメンタリー映画二本。「村の婦人学級」は羽田澄子初監督作品。日本映画監督協会のHPに羽田さんのこの映画についての随想あり。すごい農村部のお話、という感じだったけれど話言葉が関西風でどこの撮影かと思ったら滋賀県だったらしい。(こちら参照。)子供を思う母の気持ち、生活はかなりかわっても今の自分の暮らしと相通じるものがある。なんか懇談会でほかのお母さんの話をきいているような気持ちになる。
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「町の政治 べんきょうするお母さん」は国立の母親たちが国立の教育費の使われ方、予算の見方など勉強し、自分たちでこどものためにできることをやっていこうとする話。お話ではよく悪者として描かれているPTAだけど、実際そんなステレオタイプじゃないし、この映画でも地に足ついている感じ。この映画を離れてPTAというものを考えた時、皆の意見が自分と違った時のしんどさはないではない。(そりゃどの組織でも同じだな。)でも昨日も息子の高校卒業式での答辞で、若者が今の日本の状況をなんとかしようとしている話をきいて心動かされるものを感じ、黒澤監督の「生きる」じゃないけれど、自分の残された時間にできることを考えていた矢先、とても刺激されるものもある。(PTAという枠の話でなくて、なにか自分にできることという観点で)
この映画についてはこのブログで詳しくとりあげられている。関連して紹介してある本にも関心を持った。
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いろいろ調べてたら「町の政治 べんきょうするお母さん」の時枝監督は先月亡くなられたんだ・・(こちら参照。)