なんともかっこいい映画だった。企画のところには黒田征太郎氏の名前もあったし、題字は野坂昭如氏。音楽も映像も渋い。黒木和雄監督と原田芳雄氏の仕事で、私が一番最初に見たのは「父と暮らせば」*1だったのだけど、若いころはこういうのとか「祭りの準備」*2とか撮っておられたんだな。それを踏まえて「父と暮らせば」を思い起こすと、とがっていた二人があんな境地に・・というか、でも実は流れるものはかっこよくてあったかいおとこ気という共通点があるな・・と思ったり、より感慨深い感じ。
原田芳雄氏と石橋蓮司氏の友情を原田氏の訃報とともにきいたりしたのだけど、この映画の二人もとてもいい。松田優作氏と三人ぶらぶらしているところ、ラストに流れる映像などアメリカンニューシネマの味わい。原田氏が亡くなられた時、この映画をベストとして挙げられる人が相当数いらっしゃったのもよくわかる。
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