或る夜の殿様

先日から何本かみている小国英雄脚本作品。ハリウッドものへの造詣が深いときいているのだけど、これも、そういう風味。(タイトルからしてそういう気配。)
結構悲しそうな奥さま役とかでよくみていた吉川満子が思いっきり嫌味なマダムとして登場。飯田蝶子との大人げないつばぜり合いが映画にリズムをつけている。
高峰秀子飯田蝶子の娘役で成金の娘という設定。普段お嬢様っぽい役をみたことがなかったので舞踏会風の正装して出てくると不思議な気がしたが、そのずれた感じも含めてのこの設定なのかもしれない。
志村喬、晩年の上品なおじいさん姿でまず知ったのだけど、古い作品ではちょっと軽い、やたら親しみやすそうな役をたくさんしておられるなぁ。これもそう。だからちゃんと年代順にみてきた人は黒澤映画での活躍に違和感があるかも・・ときいたが、そうかもしれないな。
或る夜の殿様 - goo 映画