明るい老後のための一人暮らしの練習帳

著者の久田恵さんは私より10歳ちょっと上。お母さんの介護をまじめなお父さんと二人で担当し、その中でいろいろ思ったり・・なんてところや、日常生活へのスタンス(地に足ついた生活上手、っていうタイプではない)など、勝手にすごく親近感を抱いて、その後どういう暮しをされているのか・・との思いで出るエッセイを読む人だ。とはいうものの、この本の前に出たエッセイも出版に気がつかないままだったみたいで、この本ではいつも他人事とは思えなかったお父上も他界されてしまっており、タイトル通り、一人暮らしをはじめられている。でも思い出として書かれていること(TVに吼えるなど)がやっぱり他人じゃないみたい!
何があるかわからないから今やりたいことをやってしまおう、っていうのはお母さんを見てこられたことからの切実な話だし、いろんな立場を体験しているからこそのその人それぞれの苦労っていうのがわかっておられる感じ。読んでいてほっとさせられるし、介護している人の気持ちも彼女がいってくれるからこそ!と思う。読み忘れているほかのエッセイも読みたい。
ただ、介護と仕事は両立しにくいから補助は現金でというのはどうだろうか?仕事からすっかり離れて介護にかかりきりになってしまったら今の世の中ではそのあと仕事に戻るのが困難になってしまうのでは?仕事と両立する途が必要なような・・
今は人形劇団をされているみたいで、ブログもそのことが一杯。ついこのあいだフランスで公演されたという芥川龍之介の「桃太郎」興味を持った。そうそうブログの中で吉永みち子さんのことも出てくるのだけど、テレビでみておっしゃる意見などに共感することも多い。今度彼女の本も読んでみようかな・・

明るい老後のための一人で生きる練習帳

明るい老後のための一人で生きる練習帳