四国へ

いろは3号に載っていていつか行ってみたかった丸亀市猪熊弦一郎美術館へ。有名な谷口吉生氏という方の建築らしくモダンでかっこいい。そして猪熊さんの作風のあったかさとうまく調和して気持ちのいい建物になっている。隣接している図書館も同じ空気が漂っていてとてもいい。

猪熊さんはイームズとも交流があったようなことが書かれていたが、わかる!持ち物のこういう趣味、イームズ夫妻の展覧会からも漂っていて大いに共感したから。モダンと素朴のすばらしき融合というか。

喫茶もそういう空気に満ちているし、
コースターは猪熊さんのデザインした三越の包装紙デザインからつくったもの。
喫茶の雑貨コーナーもかわいらしいデザインもので一杯で大いに刺激されたのだけど
ミュージアムショップにあった谷川俊太郎氏が猪熊弦一郎氏を紹介した絵本「いのくまさん」がもうほんとに素敵で。

いのくまさん

いのくまさん

猪熊氏の絵を谷川氏の考える尺度でまとめなおして紹介してあるのだけど、谷川さんの言葉の使い方がとても素晴らしく愛すべき一冊になっている。この本がもとになって東京で展覧会があったみたいだけど、その模様をみてもらったらある程度感じが伝わるかな・・

帰りは高松の仏生山温泉に。
美術館のようなかっこよさ。
お風呂で読めるよう古本を売っている愉しさ。(「河原官九郎」「ジャージの二人」などの横にドストエフスキー漱石など。なんだかいい感じの並び方)
浴室には緑がいっぱいの贅沢さ。温泉にうるさい夫も満足の湯質。すばらしかった!