原題は"Cassandra's Dream"。タイトル、はじまりの方のユアン・マクレガーの投資話や森で出会った女、コリン・ファレル演じるユアンの弟の趣味であるばくち、すべてが悲惨なことに突き進みそうでみていてつらいものになるのでは・・という気持ちだったのだけど、「この愚か者たち!」という感じでなく、根っこではこの兄弟がすごく家族思いで堅実でそれがわかる描写がすごく丁寧で兄弟によりそって映画をみられる。
兄弟でわけて描かれているけれど自分の中にもこのドラマの兄の部分があり、弟の部分があり、固唾をのんで見続けた。犯罪と罪の意識という事柄はウディ・アレンがよく取り扱うテーマだと思うけれど、決して重苦しくなく、兄弟に同情しながらもみているものは彼らのことをするっと消費してしまうようなところもすごくウディ・アレンらしい感じがした。
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