セルロイド・クローゼット

アメリカ映画の中で同性愛や同性愛者がどう取り扱われてきたかその変遷を、ハリウッド関係者へのインタビューや映画の引用で描いたドキュメンタリー。出演者にさえ告げずに見る人が見ればわかるような形で描いたりした時代からなにか滑稽なものとして描かれた時代、犯罪者などとして描かれて社会から公然と排除、敵対視されるよう仕向けられた時代、そしてかなり自然に生き方や愛情表現の一つの形として描かれるようになった昨今、という風に時代を追っている。実際に存在しているのにないものとして描いてしまっていた時代の話は、大人計画松尾スズキ氏や宮藤官九郎氏が障がいや病気などの、普段特殊な美化された形でとりあげられがちな題材を、ちゃんと今自分たちが生きているそこに一緒にあるものとしてごくごく普通に、聖域なしに笑かしにいきつつ描いていく姿勢の尊さを思い出させるものだった。

と、ここまで書いて、ほかの方はどういう感想を・・とのぞきにいったら、映画瓦版のK.Hattoriさんの意見にとても感心。なるほどなぁ。。