義経千本桜

タイトルはよくきいていたし、歌舞伎とか親しまれる方には超常識のはなしなんだろうけれど、はじめてちゃんと理解できた!(歌舞伎や文楽での演目解説、みたいなところに書かれていても文章の中にいくつか知らない名称が出てくるともう読み飛ばしてしまって。。しかもこの話、因縁がからまって割合複雑だし。。)橋本さんの「平家物語」第一巻のコメント欄で教えてくださったyukkekoさんに大感謝。「平家物語」を読み進めるモチベーションにもなった。yukkekoさんもおっしゃってたけれど、絵がまた歌舞伎な感じですばらしい。橋本さんの口調も、歌舞伎の舞台ではきっとこういう感じなんだろうなというのがすごく想像できる。(たとえば、船着き場での「のんきなおかみさんのおしゃべりはとまりません」だとか。こういう場面よく歌舞伎でみかける気がする。)そして舞台の躍動感を伝えるが如くの字組み!
橋本さんの、品はいいけれど、現代にわかりやすい口調で、物語の神髄がすごく伝わった。なんてロマンチックなおはなし!舞台にも関心を持った。

義経千本桜 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻(2))

義経千本桜 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻(2))