ロザリンとライオン

ライオンの調教がテーマの映画で、サーカスが出てくるのだけど、フェリーニ的な哀切と幻想の入り混じった空気が漂うサーカスではなく、なるほどこれは「ディーバ」のジャン=ジャック・べネックスだなと思える、近未来的なものを感じさせるサーカスで、若き主人公に寄り添った初々しい空気の流れる映画だった。
この映画をみるきっかけになった淀川さんとおすぎさんの「おしゃべりな映画館2」にも、二人でてくる調教師のうち女の子の声の方が男の子よりずっと迫力があると書いてあるけれど、わたしもそこにすごく惹かれた。はたち前(と思われる。。男の子の方が17歳という設定なので)の女の子の命がけの仕事への凛とした気迫が素晴らしく身の引き締まる思いがした。

ロザリンとライオン(字幕スーパー版) [VHS]

ロザリンとライオン(字幕スーパー版) [VHS]

  • 発売日: 1991/05/24
  • メディア: VHS