空気人形

特殊な状況と判断されかねない素材をとても丁寧に描くことによって見ている人に関係のある物語とちゃんと認識させ、惹きつけ、心にせまるシーンをみせてくれる。。だけど、それだけでは決して終わらない感じ。。ちょうど「誰も知らない」でもこういう気持ちを味わったなぁ・・
ペ・ドゥナの語り口は心を持ってしまった人形のかわいらしさ、哀しさがよく出ている。是枝監督は季節の描写がみずみずしいなとよく感じるのだけど、この映画でも冬の夕方の学校のチャイムのシーンだとか、情緒に満ちた季節感がとっても秀逸。「誰も知らない」では四季が、「歩いても歩いても」では夏が、しっかり描かれたようにこの映画には冬のいろいろな気持ちが詰まっている。

空気人形 [DVD]

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