エマ 1〜10、 エマ ヴィクトリアンガイド

『エマ』というヴィクトリア時代メイドさんが主人公のコミック、背景とかがすごくきっちりしていていいよ」と歴史好きの友人に薦められて読んだのだけど、ガイドブックも含めその研究熱心ぶりが気持ちよく、今まで何気なくみてきたメイドさんが出てくるような階級の存在する映画や物語にさらなる視点を与えてくれる感じ。
ちょうどみはじめているイングマルの「ファニーとアレクサンデル」も自分の中のイメージがこの本でさらにふくらんでいる。
大筋は恋愛ものなんだけど、メイドさんのそれぞれの仕事だとかが詳しく描いてあり、今自分がやっている家事を見直したりして・・
本編が7巻で終わっていて後は番外編なんだけど、本編で描ききれなかった登場人物のサイドストーリーが、おまけという感じでなくきっちりした形で描かれているのが楽しい。森さんはサイン会用チラシもコピー機でがんばって作られたようだけど、読書ハガキも今までみたこともない丁寧でかわいらしい手作りで、凝り性な仕事っぷリが楽しい。マリリン・モンローの映画とかでデッサンの練習されているのとかも楽しい。

ヴィクトリアンガイドに載っていた バリという人の「小さな白い鳥」という本ちょっと読んでみたいな。もともと「大いなる遺産」も近い時代の話だったんだ・・「ハワーズ・エンド」、「日の名残り」にも興味を持った。

エマ (1) (Beam comix)

エマ (1) (Beam comix)

エマヴィクトリアンガイド (Beam comix)

エマヴィクトリアンガイド (Beam comix)