横道世之助

かなりやられた!ふらふら生きている感じの80年代後半くらい?*1の大学一年生世之助のお話なんだけど、世代的にもエリア的にもまた現代との交錯具合も絶妙に自分とかぶって自分ないし身近な友人の物語、という感じ。
新聞小説だったからかとっても読みやすく、読んでいる間、手元に楽しみをキープしている気持ちだったもので、物語が終了してさびしい。まるで久しぶりの友人が集まる席に出た後のような心持ちを味わってしまった。この頃コミックばかりだったけれど活字の本を読む時間の楽しさを久々に味わえた。
南川史門という人の、世之助のほわっとした感じが出た絵もとってもいい!

横道世之介

横道世之介

*1:NTT株の話が出てくるし、著者の吉田さんが68年生まれのようなので