それからはスープのことばかり考えて暮らした

暮らしの手帖社から出ていて、表紙もそれっぽいもので、うちに置いてあったのを最初小説と気付かないで読みはじめてしまった。(スープ屋さんの一代記のようにとらえて。。結論、小説ではあったのだけど、おいしいスープの作り方についての絵本みたいな本でもある気がする。)今の自分がそうなんだけど、立ち止まっているときに読むのにふさわしい感じ。古い日本映画がキーになっているのもうれしい。清潔な白いシャツとコットンパンツのような空気が流れている。私の好きなスパイスのきいたシニア(森茉莉チェブラーシカのおばあさん、映画「タンポポ」の原泉などの雰囲気を有する)を配して。ささやかに丁寧に暮らすことの美しさ、大切さを感じさせてくれる本。

それからはスープのことばかり考えて暮らした

それからはスープのことばかり考えて暮らした