アキレスと亀

ゴッホのような生きるのが不器用な芸術家のおはなし。芸術とは本来こういうこの世を違う観点でみせてくれるものだなというのはすごく体感できるのだけど、中年以降、たけしが演じるようになって、ちょっとコントにみえてしまうところもあった。元々滑稽や悲惨さと紙一重な感じでそこが崇高でもあるから、それでいいのかもしれないのだけど。最初と最後の、タイトルに関する話は、説明的と批判されるかもしれないが私は大好き。市井の人の描き方がとてもいい。人の死の描き方が、バイオレンス系のたけしの映画と形は違えど質が似ているように思った。


アキレスと亀 [DVD]

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