久し振りに文学を読む楽しさを味わった感じ。(ちゃんと理解しているかどうかは別として。。)町田康のリズム、ほんとにいい。町田流水戸黄門の「逆水戸」、すごくパンク小説という感じ。「ふくみ笑い」は、町田さんのコラムと似た空気。他者の視線を気にする自分を揶揄、みたいなところがとてもおもしろい。町田さんの作品のひねくれ芸、閾値を越えたらいきなり狂気をはらんでしまうであろうこの雰囲気の楽しさは70年代の筒井康隆の小説の系譜のように感じ、さらにどんどん読みたくなる。
- 作者: 町田康
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/03/26
- メディア: 単行本
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