怖いこわい京都、教えます

京都魔界もの、みたいな本を何冊か読んだんだのだけど、この本は一応地名、大まかな地図などは出てくるものの、ガイドブック的な詳細な地図などが記載してあるのでなく、メインは文章の説明に依っていて、入江さんの個人的な体験を中心に書かれている「こわいこと」っていうのがテーマのコラム集という感じである。だからむやみにオカルトぽかったりではなく、なぜそこでそういう話がでてきたのかを分析したりする、いつもの入江さんの本と同じく、京都ってこういう場所ですよ、というのが伝わってくる本だ。(しかしながら、「こわい」という言葉に惹起されたのか、昼寝前に読んでいて実体のない、妙にこわい夢をみてしまった。。)
気になっている京都のことがでてきたり(アジアンテイスト満載の壬生寺の千躰仏が平成になってからのものだとか)ちょっとした散歩歩きのガイドにもなりそうな?本だ。(ほんとにこわいところにはできるだけ行きたくないが・・)ビルマ僧院の廃墟とか大変気になった・・けど、奥っぽかったし、なんかすごそうで、行く根性はないなあ・・入江さんはかなり歩いておられ、写真も自分で撮っておられ、努力の跡がうかがえる。

ひとつ気になったのは一乗寺児童公園を通称岩倉児童公園、みたいな書き方がしてあって、一乗寺と岩倉がごっちゃになってるようなところ。(p193)左京区のものからすると?な感じがしたけれど、どうなんだろう。。


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