キャリアこぎつねきんのもり

キャリアウーマンが、子育てを余儀なくされる話なのだけど、作者の石井まゆみさんは、親戚のこどもさんをみながらこどもの姿を描かれたようなことが書かれていたので、子供がいるわけではない感じがするのに、子供のことをよく観察しておられなかなかリアルに描かれている。ただかわいいだけの存在でなく、生きているそのままの感じで。特に反抗期が起きてからの保護者との葛藤の場面がうまい。わけあってほかの子と同じようにふるまえない子供に対する焦りとかも上手に描いてある。一応の区切りをみせている5巻のラストの感じ、とてもよい。もともと石井さんは「ロッカーのハナコさん」を描いた人だから、仕事がらみの表現はものすごく安定している。華子さんの登場シーンもなかなかよくあちらにも興味を持った。


キャリアこぎつねきんのもり 1 (クイーンズコミックス)

キャリアこぎつねきんのもり 1 (クイーンズコミックス)