かなえられない恋のために

山本文緒さんの本が大好き*1でこれも買ったのだけど、さすがにおばちゃんが読むには気恥ずかしいタイトルでほったらかしにしていた。先日「RURIKO」*2を読んで、なんかふと昔読んでた系の本が読みたくなり読み始めたら、大変しっくりくる。別に恋愛に悩んでる人だけが対象の本ではない。山本さんが30代のころ書かれたエッセイで日々の時間の過ごし方とか、周りの人とのつきあいから生まれるさまざまな感情とか、自分の弱点だとか、現在40代の私からみてもすごくうなずける形で書かれている。日常に起こる想いを文章にまとめるのがとてもうまいと思う。そしてそのスタンスが好き。で、文緒さん最近作品みないな、と思って調べてみたら直木賞を受賞され再婚された後抑鬱状態になっておられたらしい。*3そして、最近新刊が出た*4ということを知る。この本を買った10年前は知らなかったが、解説は角田光代さん。角田さんの本はこの本を買って何年後かに読み始め結構好きになって何冊かつづけさまに読んだ*5もので、こんなところでつながっていたんだと感慨深い。



かなえられない恋のために (幻冬舎文庫)

かなえられない恋のために (幻冬舎文庫)