書を捨てよ町へ出よう

なんか大学生(80年代初頭)のときみた小劇場でのお芝居みたいだった。妙につきつめてしつこいほど盛り上がって。多分わたしがみたそれが、寺山修司の影響下にあったりしたんだろうなあ。その当時はそれが大好きだったんだけど、中庸な大人になった今はちょっとしんどい時も。演出の仕方がとても演劇的。一番好きだったのは美輪明宏のシーン。ゴージャスできれいでいっちゃっててとてもおもしろい。好きな映画というのではないけれど、当時のアングラのにおいは十分堪能したし、いつも寺山修司の作品をみて思う、ちょっとした言葉などがものすごくかっこいい部分は多々あった。(かっこいい言葉というのは両刃の刃という感じもしたが。。)

。。と、ここまでざっと書いたあと、wikipediaをみたら、美輪明宏と同じくらい印象に残っているとっても美しかった娼婦の役が浅川マキさんだということを知る。浅川マキさんのこと本で読んだり友人からきいたりして気になっていたのだった。ああいう人だったんだ。。あとクニ河内の出演や同名舞台の方は萩原朔美さんの演出などなかなかやっぱり時代を代表する作品なんだなぁと改めて思ったし、舞台の映画化ということですごく演劇的だったのも腑に落ちた。