ニューヨーク、ニューヨーク

マーティン・スコセッシの映画を観ていると何かとんでもないことが起きそうな予感でいっぱいになる。特に若きロバート・デ・ニーロ。何をしでかすやら。。って感じで、彼がズームアップされたりしたら不安感がMAXに。でもそれが苦になるのでなく、見届けたい気分になる。ライザ・ミネリを愛してやまないのに包み込む愛情なんかはもてない男。でもこういうことすごくよくあるなぁと思う。デ・ニーロが破滅的なことをやる映画ばかり先にみていたので、この映画では一応社会に適応するぎりぎりのラインは保っているな、って感じだった。終わり方もわたしは大好き。音楽とストーリのあわせかたもよいし、人とその衣装、背景の配置色づかいなんかもとてもすばらしい。ライザ・ミネリの歌声はとてもすてきなんだけど時々口と音があってない気がするのは別録音ってことなのかな。。デ・ニーロのサックスすごいうまい!とか思ってみていたが、ブログでいろいろみていたらあれは音を別にいれているとか書いてあった。でも不自然さは全くなくデ・ニーロの器用さがほめてあったりして、わたしも同意。何年か前にみた友人が、この映画について「ライザ・ミネリが派手な羽根のついた衣装をきて、『ニューヨーク、ニューヨーク』をうたうシーンがあると思っていたらなかった。。」といっていたのだけど、わたしもライザ・ミネリのその映像、どっかでみたおぼえがあるけれど映画の中にはでてこなかった。何かヒントはないかと「ギャング・オブ・ニューヨーク」のパンフに町山智弘さんがすごく詳しいマーティン・スコセッシフィルモグラフィーを載せていたな、と読んでみたが、それについては言及されていなかった。でもスコセッシがライザ・ミネリを好きになってしまって。。とかいろいろ裏話が載っていて楽しかった。