父がBSなどから録りだめしたビデオ棚から制作年度も確かめずに借りてきてみて、勝手に昔の映画だと思い込んでいたもので、明るい色彩に驚いてしまう。永井荷風の最晩年の話をよくきいていたもので、最初の方とかその話よりずっとぱりっとしていて驚いたのだけど、華々しい若い時代があってそのあとの晩年なんだな。津川雅彦が永井荷風を演じていて、いろんな女性との関係がでてくるもので、津川雅彦が苦手な人にはちょっとキツいかな。。玉の井遊郭のセットとかは、うわさにきく「ぬけられます」看板とはこういうものか、となんか楽しめる。題材が題材だから当たり前かもしれないけれど、これにしても脚本を書かれた(はじめ監督もだと思ったのですが、違った!)「おもちゃ」*1にしても最近の遊郭ものの映画はサービスショットが結構あるというか、50年代の映画の遊郭ものに慣れているとちょっとナマな感じがしてしまう。でも厭戦と呼べばいいのか戦争への終始一貫した態度はいつもこの監督のものに感じる。
- 出版社/メーカー: パイオニアLDC
- 発売日: 2001/10/10
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