存在感のある演技そしてショッキングな死、太地さんは自分の心にがっちりと残像をおとしている人で、その死から15年たった今もビビッドな印象の女優さんだ。図書館でこの本をみかけ手に取ったところ、週刊ブックレビューの司会でおなじみの長田渚左さんが書いておられ、長田さんと太地さんは大変親しくしてらっしゃったことに驚きとともにひきつけられた。これは、かなり太地さんに寄り添う形で書かれたしっかりした読み物で、太地さんの知らなかった姿にずいぶん触れることができた。異性関係もたくさん出てくるが、著者の愛が根底にあるから決して興味本位になっていない。晩年の様子。。。誰にでもこの40台というのは不安定なものなのかな、乗り越えるべき坂なのかなとも思った。
- 作者: 長田渚左
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1997/09
- メディア: 文庫
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