カナヤコ

小栗左多里さん作の女鍛冶職人のお話。ネガティブな循環に自分からはいっちゃってへこみやすい気質の主人公に親しみをおぼえ、なんか秋の寂しさから、ものすごくセンチメンタルな気分になっていた私は入れ込みまくり。「ダーリンは外国人の著者が描く人生応援歌物語」っていう帯たはなんか簡単にまとめすぎだなぁってちょっと残念に思う。掲載していた雑誌が休刊してしまって、当初の予定より短いものになってしまったらしい。。たしかにもうちょっとつづけられそうなおはなしだった。絵のかわいらしさ、観察の鋭さ、視点のあたたかさがとてもいい!小栗さんのコミックは!「まじょてん」という庶民版「ベルリン天使の唄」みたいなおはなしでも、アクの強いお年寄りが魅力的に描かれていたけれど、今回もそう。(2004 12/7)