ベレジーナ

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友人がちょうど「トスカの接吻」をわたしにすすめてくれた時は期せずして、ダニエル・シュミットの訃報が日本に届いた時だった。他にもダニエル・シュミット作品が観たくなって、「ベレジーナ」を観てみた。
主人公の女の子のロシア風の豊満な美しさ、衣装のすばらしさなどにうっとり。普段 服装への気配りは一番最後って感じの自分だけど、美しく装うことは表現のひとつだなと思った・・ (トスカの接吻の人にみられることを意識するって話とも通じることかな・・)
そしてストーリー展開!
美しいのにおもしろい・・耽美とおかしさのあのバランス感覚!すばらしい!
ああいうのをシュミット流というのか・・もっとみたい!

スイス高官がロシアの可憐な娼婦にメロメロになっているさまのおっとりしたエロティシズムは、ミロス・フォアマンチェコ時代の「火事だよ!カワイコちゃん」をみたときに感じた空気とも合い通じる気がした。