吶喊

ディープな東北弁が「にっぽん昆虫記」と似たオープニング?とか思ったけれど、「にっぽん昆虫記」的なじめっとしてムラ社会、って感じっていうより 「遠野村のおとぎばなし」って感じのおおらかな(でもどきっとするような奔放な内容も含んでいたりする)ノリ。どっかでみたことがある、とおもったら坂本九
岡本監督は元気で、愛嬌があっていいな。青年の心がいつも宿っているっていうか・・「肉弾」とかも愛嬌があるからこそ 余計ずしんときた。
「吶喊」の中では、岸田森、迫力あったなあ。岸田さんはどんな作品にでていても、ひきつけられる。

岡本監督の作品ってなんといったらいいのかな、人生ってぱーっと咲いてぱーっと散るもの、っていう散ることを知っている明るさっていうか、 諸行無常だからヤケおこすんじゃなくてとりあえず今を生きようみたいな、なんか独特のものをいつも感じる。
戦争体験も大きいのだろうし、それを辛気臭く語るんじゃなく・・って感じがすごくする。
「吶喊」もすごく監督の想いがこめられていたなあ・・ それでいてあのタッチ!いい!


吶喊(とっかん) [VHS]

吶喊(とっかん) [VHS]