美貌に罪あり

増村保造の映画に出てくる、自分の思いのままに生きる人のものすごさをみてびっくりすることが多いのだけど、これもなんかもうそれぞれがそれぞれの中にある欲をぼーんと前にだしてずけずけ口にしたりたじたじとする場面もあった。1959年につくられたということで、スチュワーデス、都会でのマンション暮らしなどが、きらびやかなものとして描かれていてレトロモダンな味わいがある。(いまみるからレトロモダンとうつるのだけど。。)長女の山本富士子とその相手役の勝新太郎が、日本舞踊でコンビを組んでいて、踊りではないけれど、舞台にたつコンビということからちょっとだけ成瀬巳喜男の「鶴八鶴次郎」を思い出したのだけど、「鶴八〜」の深さが浮き彫りになったかな。。


美貌に罪あり [VHS]

美貌に罪あり [VHS]