京都シネマで。
アジア旅行の楽しさのひとつに、日本とベースの部分で似ているところも多いのに、どっか違う、という感じを味わうことがあるけれど、この映画の風情はまさにそういう感じ。なんか風貌も似ているし、気持ちの動かし方もよくわかるけれど、最終的にはこういう感じに着地するのか!という違和感が、異国を旅している気分にさせてくれます。
北京を旅行した人からパティオのある共同住宅胡同のすばらしさや、またそれがオリンピックの準備などでどんどん取り壊されている事実をきかせてもらっていたけれど、この映画でもとりつぶし寸前の胡同の姿もでてきて、きいていたお話とすごく一致。
主人公たちの住んでいる部屋も古いマンションで、金持ちでもなんでもないんだけど、エキゾチックでモダンな魅力にあふれている。そこには「北京ヴァイオリン」*1に出てきた部屋にも似たものを感じたし、消え行く古い建物の方は「こころの湯」を思い出す。
パンフレットに、北京が舞台の映画が地図入りで掲載されているのですが、それにもやっぱり上の2つの映画のロケ地が記されていて、立体的に楽しめる映画でもあった。
パンフレット内に中国で仕事をされている女優の武藤美幸さんが書かれている北京の日常コラムもおもしろかった!バスのこと、公園で遊ぶ人々、道端の果物売り、一般家庭の食事事情などの話がかいてあるのですが、その辺のこと 全部この映画に出てくるひとこまなんです。そう、この映画はなんか変にもりあげていない北京のナマの姿がかなりうつしだされていて、その感じがとっても魅力だと思います。それぞれの人物のいろいろな動作にその人の気持ちがうまく表現されていて、そこには北京らしさもいっぱいあって、大好きな韓国映画「ほえる犬は噛まない」のテイストも感じたのは、ただ犬が重要なファクターというだけでなく、犬を飼うっていうすごく日常的なことにうつしだされる似ているような違うような外国のひとたちの日常がとってもたのしめるからだろうな。犬の名演技もなかなかよい!
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