シンドバッドの冒険

文と絵を手がけたルドミラ・ゼーマンチェコの映像作家カレル・ゼーマンの娘さんでカナダに移住して「セサミストリート」をはじめとするアニメの制作に携わったり、絵本の仕事をされたりしているとのこと。冒頭にも父カレル・ゼーマンの映画への献辞がかかれており、カレル・ゼーマンの「シンドバッドの冒険」を楽しんだ私にとっては必読の書という感じ。確かにあの映画の影響も感じられますが、ペルシア文化を世界中まわって調べとりいれたということで別の作品としての完成をみせています。映画の方は民芸品的なシンプルなタッチの魅力がありましたが、絵本は細密に描かれた魅力があるように思います。映画よりも順をおって説明しているつくりになっていてわかりやすかったような気もしますが、本当の「千一夜物語」はもっと描きこまれた話らしいのでこれは、その世界への入り口としてふさわしいのではないかな。。

シンドバッドの冒険 (大型絵本)

シンドバッドの冒険 (大型絵本)