あかいふうせん

とても有名なフランス映画「赤い風船」。その名画をもとにして、いわさきちひろさんの絵と岸田衿子さんの文によって絵本になったのがこの本。いわさきちひろさんはちょうど自分が11歳くらいの時になくなられあまりに評判になり、その絵が有名になりすぎてちょっとさけて通ってきた部分があるのだけど、そんな抵抗感をちょっとおいてこの本を読みなんだかとっても感動した。すごく個性の強い作家のように思えていたのに決してストーリーのじゃまにならなくて本当にお話の中にすっとはいっていける。絵本をよんでから映画をみたのだけど、映画が言葉なしに淡々と映像詩という感じで進んでいくのに対し、この絵本の方は美しい言葉で言語化されていて、説明がさらにされていて、よい素材を食べやすくお料理しているような気がする。

あかいふうせん (いわさきちひろの絵本)

あかいふうせん (いわさきちひろの絵本)

赤い風船/素晴らしい風船旅行 [VHS]

赤い風船/素晴らしい風船旅行 [VHS]