高畠華宵展

JR京都伊勢丹の美術館「えき」で、高畠華宵展。

たしか竹久夢二とかの絵が好きという話をしていた時に教えてもらったこの高畠華宵、その所蔵品がおいてあるという弥生美術館のサイトではじめて彼の絵をみたときはあやしさに圧倒された。今回「大正・昭和☆レトロビューティー」という副題もつき、その時代のデザインとかへの興味がすごくあったので、ぜひとも自分はいこう!と決めていたのですが、知人が同行しようかな、といったときは「かなりクセがあるかもしれないし、好きかどうかわからんよ。。」などと弱腰を決め込んでしまった。

結局知人は時間の都合でいけなく、一人で行ったのだけど、いやーもうとても満足!ほんとにあやしげな中性的な軍服着た絵とかもあったのですが、わたしの心をすごくうったのは、双六!ちょっと次の時間に追われてみていたもので、メモはとれなかったので不正確にしかお伝えできないのですが、「没落」だとか「病気」だとか「事業に成功」「玉の輿」とかいう言葉と絵の直接的な感じがもうおもしろくておもしろくて。。高畠さんの語録とか読んでいてもくすっとなることが多く、高畠さんってああみえて(とは不遜ないいかたですが、)ユーモアのセンスもかなりおもちだったのでは?などと推測。

若い頃にはお伽劇団に参加していてたまたま具合が悪くなって卒倒してしまい、それが新聞に載って郷里の家族に叱責されたり、夢のような御殿をつくってそこに住んだり、そこの維持がままならなくなったり。。晩年近くには自殺をおもいつめるまでに至ったものの第二のブームがきたり。。とか本当にアップダウンの激しい人生!雑誌社との金額交渉をめぐる華宵事件だとか、ほんとにはじめて知った事実が続々。とても楽しい展覧会だった。

そして今回のみどころはやはり着物!高畠さんは着物のデザインにすごくたけておられたそうで、そのあわせかた、その柄、いずれもとってもすばらしかった。飾ってあった着物は今 若い女の子がきているアンティークきものの感じ。気やすさということも考えたデザインでシンプルだけどあでやか!絵に描かれた着物のあわせかたもとってもおもしろく参考になった!すごくセンスいい!

こんなにすばらしい展覧会なら知人も一緒にみてもらって全然問題なかったな、一緒にいって華宵さんのことをしってもらえばよかった!とつくづく思ったり。。

華宵さんの美術館は四国にもあるよう。 ここ

windshipさんのコメント

高畠華宵展、見開きの新聞記事で知り
きっと、ぽんさんのところで話題になるだろうと期待していました!
先月末、京都駅に行った時もポスターを見たりして
行けないながらも盛り上がっていたのですが
いろいろわかってうれしい。。。
絵は少しは知っていたものの、
人となりとかはぜんぜんだったので、
双六の題(?)時代を感じたり、
人生双六を連想したりすごく可笑しいです。

私のレス

そうそうほんとに 人生双六!おかしかった!
もうひとつスポーツ双六もあったのだけど
あんな なよやかな絵を描いている華宵さんなのに
「Go Go スポーツ!」みたいなあおりの言葉もおもしろかったし。。

そうそう一世を風靡した文具類とかもよかったなぁ。。なんか乙女っぽくて
その時代の女学生とかに思いをはせたりして。。

最後竹久夢二とかのもきてました。
もし余裕があったらみにいってみて!
本当に楽しめる展覧会だったわ!
あんなにくまなくみて いちいち笑みが
こぼれてしまった展覧会も珍しいよ!

あのふっくらした感じの特有のタッチ&色遣いの絵以外にもポスター的なものもあって
そっちの方が親しみやすいかも。。

しまにゃんさんのコメント

華宵さん、昔大好きでした。(って今は違うのか?)
戦前の良かった時代の雰囲気がして、華やかでいいですね。
今回の展覧会は「絵」だけだと思っていたのですが
着物も出品されているんですか?
それはちょっと注目ですね!!日曜に覗いてこようかな?

私のレス

着物そのものは一点だけなんだけど、
「華宵ときもの」という趣旨のコーナーがあって
きものの話がまとめられていたよ!
すてきなアンティークきもの着て見に来ていた若い女の子もいたわ。

ご両親が宇和島出身のどどさんのコメント

華宵さんって、宇和島出身なんですよね。
母から「この人は、宇和島の人なのよ〜」と何度聞かされたことか。。
絵を見るたびに、「宇和島の人なの〜」と聞こえてきます。

どどさんのご両親のことをたずね、内子か宇和島に行こうとしている旨を書いた私へのどどさんのレス

内子には行っていませんが、宇和島もいい所ですよ。
幼稚園のころ、母の入院で半年くらい住んでいましたが、
いろんな思い出がたっぷりつまっている町です。
幼児期の記憶で、一番覚えている事が多い時代かも。
是非、行ってみてくださいね。