もともとは和菓子より洋菓子、懐石料理より洋食屋さん、骨董市にいっても海外のデッドストックものに気持ちがひかれる。。という感じの私だったのだけど、最近和のものにかなり傾倒。
きっかけになったのは、娘が十三参り(じゅうさんまいり。京都では割合ポピュラーな十三歳のこどもの厄参りのようなもの。)の時に、着物を着たがっているので、自分の振り袖を着せようと思い、着付けに必要なものを調べて着物関連のサイトをぐるぐる回っていた時に出会った着物イメージトレーニング部屋というサイトでした。ちょうどその頃公開されていて大好きだった木更津キャッツアイに出て来る男の子の着物のことなどにも言及。がちがちじゃない感じがとてもよく、わたしにはちょうどいい頃合いの着物サイト、という気がしました。映画好きのわたしには着物に関する「お手本にしたい映像」のコーナーがとても楽しく、ちょこちょこと載っている映画をみていったり、気に入った作品の監督のを他にもみたり、みる映画の範囲が広がったとってもありがたいサイトになっている。
ちなみに前述のサイトに載っているもの、そして載っていないものも含めてわたしが、「着物がいいなぁ」と思った映画は新珠三千代の「洲崎パラダイス 赤信号」(新珠さんのことをテレビドラマ「細うで繁盛記」の人、という印象しかなかった私はそのはすっぱなリアリティある演技にもびっくり。衣装をあらためた時の新珠さんの映えること!)、「浮雲」(こちらでも高峰秀子が羽振りのよくなった時の、いかにも生活がかわった様子が着物だけで充分表現されていました。)、「秋津温泉」(岡田茉莉子がなんときりっとして美しいこと!)など。これらの映画はもちろん衣装である着物も映画の良さに一役買っていますが、映画として本当に一流の、日本の宝ともいうべき作品群だと思う。
着物と日本映画の関係をもっともっとほりさげたいと思ったら「シネマきもの手帖」という本。時代考証的なこともしっかりと書かれ、着物というきりくちで語られる映画のはなしはとても新鮮!そして、どの項もきっちり書かれているすばらしさ!
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