昭和遺産な人びと

ただただ昭和期をなつかしがって「あの当時はよかった」と回顧する本でないところがこの本の魅力だ。博物学的におもしろがるのはいいけれど、「信仰」になるのはいかがなものかと本当に思うから。取材する相手の中にはずいぶんのお年の方であろうけれど、その方々の個性をちゃんと伝える形で、しかしだらだらせず要領よくまとめてあり良書だと思います。

昭和遺産な人びと

昭和遺産な人びと