ラジオ・デイズ

mikaさんが掲示板で「最近観たオススメ映画」という話が出た時に

ウディ・アレンの「ラジオ・デイズ」。
これは劇場でも2回観て、字幕なしのビデオで持っていて、
何度も観ているのですが、先日テレビでやってるのを観たら、
やっぱり最後までじっくりと観てしまったのでした。
う〜ん、改めて・やっぱり・良い!

ウディ・アレンの少年時代、ラジオが娯楽の中心だった頃を
とてもノスタルジックに描いた自伝的作品です。
アレンお気に入りのラジオ番組や、その頃ラジオから流れていた
音楽に合わせて、いろいろなエピソードがモザイクのようにちりばめられており、
その1つ1つに彼の愛情・愛着が込められているのが伝わってくる。
片や、ラジオスターたちのスキャンダルというか、華やかなストーリー、
片やごくごく庶民的だけれど愛情に溢れている
ウディ・アレンの家族を描くという2本の軸も面白いし、
登場する彼の家族(自分の職業を隠しているお父さん、
魚好きの叔父さん、理想の恋を追い求めている伯母さん)たちも
みんなホントに「愛すべき」、という感じで、
とっても暖かい気持ちにさせてくれるんですよね〜。

何より、映像・音楽・風潮がとってもノスタルジックで
ラジオ全盛時代を知らない私も、「セピアがかった佳き時代の思い出」に
それこそどっぷりと浸り、甘酸っぱ〜い気分になってしまうのした。
監督の自己満足だとか、知らない世界にノスタルジーは感じられない、
とかの批判もあったようですが、私は大・大好きです!

私のレス

このあいだ小林信彦さんのコラム読んでいたらキャサリン・ヘップバーンの話がでてきてそこに「『ラジオディズ』にも確かでてきた『フィラデルフィア物語*1」という表現があったんですよ!でてきてましたか?
(わたしは「ラジオ・デイズ」みたのずいぶん前ですっかり忘れています。。)
日本で封切られたレベルでは最新作の『スコルピオンの恋まじない』でもジョージ・バーンズっていう最近やっとおぼえた有名なコメディアンの人の名前がさりげなく使われていて、反応していたのですが、ウディ・アレンのものって歴史を知ったらさらにうまみがでてくる部分も多いですよね〜。
フィラデルフィア物語』の話をしつこく書くと、中でマルクス兄弟の映画にでてくる歌が登場したりするみたいですが、それって『フィッシャー・キング』でもロビン・ウィリアムスがうたっていたとか。。
原典知らずにみてましたが知ってみると深みがましそうです。

mikaさんのレス

フィラデルフィア物語」私も未見ですが、
ラジオ・デイズ」では、ウディ・アレン少年が
きらびやかなラジオ・シティ・ミュージック・ホールを
初体験するシーンで使われていました。
広い広いホール、堂々たる階段、豪奢なシャンデリアをめぐって
劇場の扉を開けると、上映されているのは
フィラデルフィア物語」というシーンでした。

映画1本観るのでも、背景や裏話、原典を知っていると味わいが増しますよね。
こないだは「エリザベス」を再見したのですが、
その頃の歴史を知っていれば、もっとうなずけるし、
ホントはそうだったのかー、という新鮮なオドロキを味わえるのだろうなぁと。
ヘンリー8世や、ブラディ・マリーのエピソードとかも知っていたらね!
ちなみに以前観たとき、渋くてステキ!と思った忠臣ウォルシンガムは、ジェフリー・ラッシュ「シャイン」レ・ミゼラブル」の)だったのかー!という嬉しい再確認がありました。
やっぱり渋くてステキだったです!
主演ケイト・ブランシェットの迫力・凄味のある美しさにも再び唸りました。
編み込んだ髪の髪飾りとか、衣装もとってもステキで、
女王の衣装よりは、侍女レベルのドレスのほうが可愛いなー
なんて思いながら観ました♪