彦馬がゆく

先週の土曜日、三谷幸喜作、演出の「彦馬がゆく」というお芝居をみにいく。後世に残されている坂本竜馬高杉晋作近藤勇の写真というのは全部ひとりの写真師(上野彦馬という人。。劇中では神田彦馬という名前)によって撮影されているということで、それを知った三谷さんの、幕末、日本全体が揺れ動き、「勝てば官軍」的に、どっちの側にたてば自分の身を守れるかを考えるであろう難しい時期に、立場や思想に関係なくカメラの前に立った人物はすべて撮影した男がいたということに対する驚きをきっかけに作られたドラマ。

彦馬を演じた小日向文世さんも普段ドラマでみている通りの良さだったのだけど、一番「すごい!」と思ったのは、桂小五郎(後の木戸孝允)役の梶原善さん。梶原さんは、テレビドラマでは「王様のレストラン」で松本幸四郎さん演じる伝説の天才ギャルソンに認めてもらえなくてすねるパテシィエ役とか、「合言葉は勇気」の猿男、などが思い出されると思うのだけど、テレビでみるよりもっともっとチャーミング!声もよく通るし、ひきつけられる演技をされました。なんてステキなんだ!ファンが多いというのもよくわかるなぁ。。と今まで以上に好きになる。もうおひとかた、テレビでは地味な役が多い阿南健治さんの近藤勇もかっこよくて、わたしははじめて新選組の人に心を許した。(新選組ファンには申し訳ないのだけど。。)阿南さんはご自分でHPを作っておられる。こちら
最近洋画をみていても気になる俳優さんは舞台系らしき方が多いけれど、基本が鍛錬されていて、どこにいても光を放つというか。。