アマルコルド

掲示板にて

友人mikaさんがかねがねおすすめの「アマルコルド」に私が興味をもったことから

mikaさんの書き込み

 

「アマルコルド」は、作品によっては難解と敬遠されがちな
フェリーニ作品の中では、見やすい方だと思います。
ある一家の春夏秋冬を自伝的に描いています。

私は季節感溢れるモノに弱いので、
それぞれの季節の、その季節らしいエピソード
(と家族の状況と心情の変化)が
ツボにはまりまくりです。
大好きなシーンてんこ盛りなのですが、
特に夏のエピソードとラストは大好き!

ああ、もうこれ以上は語りますまい('-')
ごらんになったら、ぽんさんなりの感想を聞かせてくださいね!

 みての私のコメント(2002/3/14)

「アマルコルド」みたよ~!
すごく余韻が残る映画だね~。なんかいろんな感情を
巻き起こす場面も音楽とかで盛り上げるのでなく
すごくさりげないよね。そこがくさくなくてとってもいいと思う。
いろんなことが絵巻のように出てきて
清濁あわせのんでいるというか、人生のいろんなこと
のみこんでるっていうか大人な感じもしました。
(こども的なものもとっても大切にしてる映画だと
思うけどね。。)一番はじめの魔女のイメージとかも
深い何かがありそうな気がするなぁ。。
あと そのまま部屋に飾っておきたいようなすごいいい構図もいっぱいあったね。

街の人気者の女の人の赤い服の色とかも光ってたし、いろんなエピソードの時に
画面にはいる像とか絵とかが、すごくいいと思ったなぁ。。
今の映画とは違う質感で、なんかほんと幻燈をみているような感じでした。で、ウディ・アレンフェリーニを尊敬してるっていうのもわかる気になる場面がいくつかありました! 

2002/3/15

mikaさんのお返事

「アマルコルド」、楽しまれたようですね。
よかったー('-'*)

最初はビデオで観たこの作品、
2度目は淀川さんの前説つき(生しゃべり!)で観たのですが、
解説を聞くまでは、あまり「めぐる四季」については
意識していなかったんです。
解説で、物語の進行と春夏秋冬の色合いが
いかに見事に調和されているか、
(淀川さんは、特に秋の哀しさ-イカれたおじさんの心の叫び-
について「何ともいえん、哀しいなぁ」とおっしゃってました)
また、噴水の前に突然現れる孔雀は、
不吉なことの象徴なんですよとか、いろいろ教わったので、
その後の鑑賞が、より印象深いものになりました。
とっても贅沢な体験だったなぁ。。。

私は、作り物の海の中で圧倒的に美しいレックス号、
真っ白に霧が立ちこめる中、ぼんやりと姿を現す牛、
そしてラストの、風花舞い散る
お祭りみたいな結婚式のシーンが大好きです!
大団円!って感じですよね。
 

 私のレス(2002/3/15)

「アマルコルド」わたしはmikaちゃんに四季のことを
きかせてもらっていたからそれに注意してみることが
できました!ありがとう!
まさに冬が終わるところからはじまって、
今の季節にぴったりですね。
淀川さんが悲しいとおっしゃったおじさんのシーン、
解決する人の姿をみて とてもフェリーニらしいと
思いました。(「道」との連想ね。。)
お母さんよかったね。いきなりキレちゃうところとか
男の子との会話とか。。なんかその会話中
「ぼくはまだ長ズボンもはかせてもらえないこどもだ」って
いうのがあって、「マレーナ」でも同じ表現があったので
イメージがまた重なりました。イタリアの男の子にとって長ズボン。。
あのくじゃくの場面のあとのできごとの時の町の人の様子とかもよかったなぁ。。とても気品があってすてきな映画ですね。
ミュージカルみたいにおどるところとかもすきでしたよ!

あ 船のところもわたしも大好き!
お祭りめいた興奮がすごく伝わってきます。
フェリーニ 船好きなのかな~とも思いましたよ。 

 2005/4/9

windshipさんの書き込み

アマルコルド」(を見ました。)
フェリーニの15歳の頃を描いたらしいのですが
イタリアの田舎町の情景が一年を通して映像に納められています。
タンポポの綿毛が飛ぶ春から始まって
家族や友人、町の人々のストーリーが淡々と取り上げられながら
夏・秋・冬とすすみ、また綿毛が飛ぶ季節がやってきます。
平和な景色の中に、ムッソリーニの影や、死のエピソードなども入るのですが、やはり淡々と混じり目に浮かぶ美しい映像も書きだすときりがないくらいです。
国も時代も違うけど大好きな「クリクリのいた夏」をふと連想してしまったりもしていたのです。
フェリーニ、初めてだったんですが^^;続けてみようと思いました!
 

 2005/4/13

fiorentinaxさんのコメント

windさん、「アマルコルド」をご覧になったのですね。
「アマルコルド」は、フェリーニの中でも最もフェリーニ色が
濃いっていうか、なんというか、「82/1」 「道」に続いて私の
好きな作品です。 実は オリジナルのアンティークのポスターを
イタリアの のみの市で買う事ができ、私の宝物となっているので
、そういう意味でも特別な思い入れのある作品です。やはり、色調がすごく大胆で、とても綺麗なポスターです。
「アマルコルド」はなにがいいって、windさんmおっしゃってるように 四季のうつり変わりをロマンチックに表現してるのもいいし、すごくあわーい感じが胸に残るし、美しい映画ですよね。冬の雪のシーンが私は好きなんですけどね。あと、大女がでてくるところとかも好き~。

windshipさんのコメント

「アマルコルド」のオリジナルポスターですか!
それはすごい!
どのような場面が描かれているのでしょう。とても気になります。。。
蚤の市で、そんな素敵な買い物、きいている私も宝物にであったようです。

fiorentinaxさんのレス

「アマルコルド」のポスターですが、青、赤、黄が基調で、
何シーンかが張り合わせてあるようなポスターです。 大女を
持ち上げてる場面とか、船を見送ってる場面とか、いろいろ。
そののみの市では 「ボッカチオ」と「アマルコルド」の二枚だけ、フェリーニものがありました。 ちょっと値切って買ったけど、こんなものを買えたなんて私ってラッキー! とルンルンで戻ったのを覚えています。