きんだあらんど

山科区の友人が左京の「きんだあらんど」という絵本や児童書の専門店を知っているかたずねてくれたのがきっかけになって出かけてみる。


店主の方といろいろしゃべっていたら本当に楽しく、とても充実したひとときを過ごせた。
はなしのきっかけとなったのは評論社刊の「チョコレート工場の秘密」。

チョコレート工場の秘密 (児童図書館・文学の部屋)

チョコレート工場の秘密 (児童図書館・文学の部屋)

実はこのおはなし、「夢のチョコレート工場」というタイトルの映画

夢のチョコレート工場 [DVD]

夢のチョコレート工場 [DVD]

の原作なんだけど、かって本当にマイナーなおもしろい作品をおいていたビデオ屋さんのおすすめの棚にあり、とても不思議な色合いなどが印象的でわたしの「心に残る一本」になっていた映画だった。なんかあの映画を思いださせるこの表紙をみてはじめてこうして原作が、児童文学として販売されていることを知ったのだけど、わたしは長いこと探していた宝物をみつけたようなうれしい気分になったのだった。

で、もうひとつ驚いたがのが作者がダールという人だったこと。この人の作品(「キス・キス」)

キス・キス (異色作家短編集)

キス・キス (異色作家短編集)

は、いとこにすすめられ、大学時代に読んでいたのですがこちらも個性的な短編だなぁと心に残っていた。奇しくもわたしの心に残る一本の映画と昔好きだったダールが結びついて本当に興奮。

その上、小学5年の女の子むけの本をたずねて出してきて下さったのが、

ドードー鳥の小間使い (偕成社ワンダーランド)

ドードー鳥の小間使い (偕成社ワンダーランド)

ドードー鳥の小間使い」(偕成社)というタイトルの本!手伝っている店の名前から、アリスにまつわるネーミングでサイトを構成していて、「ドードー島」というコーナーも以前作っていた私はここでも妙なご縁を感じてしまった。。本に関するいろんなイベントもされたりしているよう。店長さんは選書会だとか絵本の仕事を通していいものを伝えていこうという気概に満ちた方、とてもおもしろい機運を感じた。

★2008年1月から店舗は不定期にあけておられるよう。この日記を書いた何年かのち、「チョコレート工場の秘密」はティム・バートンによって「チャーリーとチョコレート工場」として公開され、有名になった。

★2009年3月、こちらの検索が多いので調べてみたら以前あったHPに「NPO法人のお店としてのきんだあらんどは2008年10月31日をもって販売を終了いたしました。3年の間、ご支援くださいましてありがとうございました。店舗は、再び個人の児童書専門店として12月4日にリニューアルオープンしました。」と書かれていた。さらに、調べてみると、一時期、NPO法人の経営になっていてもとの店主の鈴木さんが代表理事をされていたということのようだった。(こちら参照)
今、お店としてされている個人の児童書専門店としてのHPはこちら

★2011年12月、お店の前を通ったらだいぶ感じがかわっていた。