Turn Over 天使は自転車に乗って

野村惠一監督は、わたしが通い詰めているふや町映画タウンのお兄さんをちょっとモデルにすえたりして以前も映画を撮られている。(「ザ・ハリウッド」)京都の映画ファンにとってとても身近な映画だった。

今回の映画も京都の表現はリアルだった。京都人ってこういうやりとりするなーという部分が。そして京都の風景が。

ストーリーは宮司さんの衣装を作るお仕事をされているおうちの栗塚旭さんと藤村志保さんの夫婦の話でとっても落ち着いていて 「ザ・ハリウッド」同様淡々とした語り口だった。藤村さんの役、藤村さんならではだなぁ。。と思ったりした。

windshipさんのコメント(2005 2/3)

初めての京都シネマ、朝日会館を髣髴とさせるつくりですね。 ビルの地下でお腹をこしらえて、少し寝ぼけ眼で椅子に座ったのですが、予告編が始まったとたん、興味深い作品の連続で、眠気は瞬時に吹っ飛び、その気持ちは映画が終わるまで途切れることはありませんでした。 死が二人をわかつまで。ということばがあるように、死は人との否応のないわかれだとなぜか思っていたのですが、そうではないことを院生になり知りました。若い仲間たちが、みなさんそれぞれ、幼い頃の兄弟の死や今より若い頃の親の死を経験されていて、そのことが今の彼らをよかれあしかれ支えていることを知ったからです。自分だって、亡くなった者を思わない時はないし、関係も変化していっているのになぜか、死とはその人の終わりのように思っていました。そしてこの映画を見てあらためてそのことを思ったのです。片方の死は、あらたな関係の始まりなのかな、と。メインのお二人は、とてもいい作品にめぐり合えたのではないでしょうか。その出会いを、とても大切にされたように思います。鼻をすする音があちこちから聞こえる会場でした。

私のコメント

windshipさん このあいだwindshipさんもご存じのSちゃんが「いま、会いにゆきます」という映画をみにいかれ、夏になくなった共通の友人のリアルな夢をみたようです。二人で話していたのですが、彼女が亡くなって少し時間がたって余計に心の中で彼女と対話していることが多いな。。。。 「Turn Over」自分がみておもったことよりwindさんの感想に納得させられました。タイトルに秘められた思いが伝わる書き込みです。栗塚さん現代の格好はああいう感じなんですね。わたし あの丁稚どんじゃないけれど、栗塚さんのお店で一番ちょかちょかしている人がリアリティあるように思ったりしました。

京都丸善の展覧会

1/19に書いた「気になる展覧会」、
関さんの型染めはblog(http://momerath.cocolog-nifty.com/...)
の方に書いたのですが、もうひとつ京都の丸善で開催されている「ネコのミヤコ」の方もいってきました。ねこてもりさん(http://www6.ocn.ne.jp/...)のつくられた羽子板型の切り絵猫はがきが、シックでおちついていながらも若さがあふれていてとてもよかった。
丸善の隣の会場ではフジ子ヘミングの版画展。テレビとか雑誌とかで彼女の絵をみてよいなぁ。。と思っていたので 版画の実物がみられて満足。こちらも大人のおしゃれでかわいさもあわせもった女性の雰囲気がみなぎっていてとてもいいと思います。フジ子さんもネコお好きでネコ題材の作品が多いのでネコ好きさんは明日までの丸善ほんとに愉しめますね〜。。
http://www.maruzen.co.jp/home/tenpo/...

京都丸善の展覧会の画像