イノダコーヒ


登録するのも迷うほどの京都の有名珈琲店。でも、有名嫌いのわたしも居心地のいい思いのできる場所。ホスピタリティが徹底していて、味もよくて、京都の珈琲店を代表するにふさわしい実力がある。
歴史が長いので、昔の日本映画にもちょこちょこ登場したりするのだけど、映画の情景そのままの旦那衆が決まった席で落ち着いて新聞を読んだりよもやま話をしたりして過ごされている風景を今でもちょくちょくみることができるのもこのお店の魅力。利用客の年齢層が広いお店って本当に落ち着く。
(映画についてはこちら。)
自分が好きなのはやはり本店奥の旧館スペース。ソファーに座って、庭を眺めながらおしゃべりしてすごす時間はリラックスそのもの。ひとりで行って読書などし、一杯の珈琲で、また次への鋭気を養うのもかけがえのない時間。鳥かごのある通路もよい。
好きなメニューはレモンアイス、珈琲とあうチーズケーキ、そしてなぜだかみつまめがなかなかいい。(私以外にもここのが一番好き!といってる方にあったことあり。)夏の暑いときならコーヒーフロートも。アイスコーヒーの上に大好きなレモンアイスが乗っていて、二重にうれしい感じ。

オフィシャルページ

関心空間にこの記事を載せている時、**sirop さんが、「チーズがたっぷりのハンバーグサンド。お腹いっぱいになれます。」とコメントして下さっている。

鷹峯


京都の東側に住んでいる自分にとって、小さいときから「鷹峯」の名前は、京都市内でありながら、なんとなく遠くて涼しげな場所、というイメージがあった。
親に連れられてはタクシーで行ったり、また自分が大きくなって友人と行くときはバスで行ったりしていた鷹峯だけど、こどもが鷹峯に比較的近い大徳寺の保育園に通っていたとき、お散歩気分で大徳寺から歩いていたのを思いだし、先日大徳寺から歩いてみた。そうしたら、歩きで行くのが一番楽しかった。
山なので、途中はずっと坂道になっているのですが、街道になっていて、お店や古いたたずまいのおうちもいっぱい。有名なおつけもの屋さんや、お醤油のお店の前を通るけれど、その香りなどひとつひとつを味わうにはやっぱり歩きが一番。若い方のはじめられたようなすてきなパン屋さんもあり、また行ってみたい場所。
鷹峯といえば、写真に載せました源光庵や、光悦寺が有名ですが、写真の源光庵の入り口の門のデザインのかっこよさ、すがすがしさにはいつもはっとします。内部も有名な「悟りの窓」「迷いの窓」などあり、その前のすこーんとした空間が私は大好きです。そして、伏見城血天井。遊園地でもあった伏見桃山城のイメージが、かなりかわった。
光悦寺の方は入り口の長いアプローチが美しいと思う。寺と名前のついているものの、宗教色はあまり感じさせない、ゆっくりできる雰囲気がいいな、と思う。光悦寺ももみじが植わっていて、秋にきれいだろうな、と思ったし、源光庵のすすきも秋にまた趣深くなりそう。。

関心空間に載せていた時のid:windshipさんのコメント

学生の頃、友人が彼と暮らし始めたのが鷹峯。二人は卒業後めでたく結婚され今も幸せに暮らされていますが、ぽんさんが書かれている鷹峯と同じ思いとともに、当時二人を訪ねた甘酸っぱい思いも同時に甦ってきます。道々の暮らしの香りや、往時の芸術の香り、そして若干の血なまぐささも魅力の一つになってしまいますね。さらに奥へと向う通過点としても、味わいを感じます。

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