将軍月光に消ゆ

第二次世界大戦中、ドイツ占領下のクレタ島で、イギリス将校がいかにも地元民という感じのパルチザンの指揮をして、ドイツ軍の将軍を誘拐するという奇策をうつ。体験記をもとにした作品。あらすじだけ書いたら全く自分の苦手分野の単語が並んでいる縁の遠い…

謎の要人悠々逃亡

和田誠と三谷幸喜の「それはまた別の話」の「絶壁の彼方に」*1の章で話題になっていて借りてみたのだけど、ものすごいひろいもの!顔色一つ変えずまじめにやっていてそれがもうまたたまらないおかしさを出す、という、イギリスのいい味の作品。脇役もすごく…

灰色の男

ふや町映画タウンの追加おすすめ☆☆。1943年製作。イギリス映画。調べていたら、かなり大ヒットした作品らしい。ビデオジャケットには品田雄吉推薦作品とあり、品田さんの推薦文によると、この映画に出てきたマーガレット・ロックウッド、フィリス・カルヴァ…

長距離ランナーの孤独

この物語を確か高校生の時に読んだと思う。その時より、今、もっとこの物語の主人公の気持ちがわかるようになっている。主人公は感化院に入れられるのだけど、わけのわからない暴力とか違法行為の物語でなく、ごく理解できる平面にいる。 友人と遊びに行った…

土曜の夜と日曜の朝

プロデューサーのトニー・リチャードソンはイギリス映画界のニュー・ウェイブの一員と呼ばれている。アラン・シリトーの原作でアルバート・フィニーが主人公の怒れる若者系の話*1だけど、ひとつにはアルバート・フィニーの持つ雰囲気、また、社会に怒ったり…

日の名残り

映画よりイギリス流の皮肉っぽい笑いの要素を強く感じた。主人公の執事、映画版*1より辛辣に描写されていると思う。思わず笑ってしまうようなところも原作の方が力が入っている。日の名残り (ハヤカワepi文庫)作者: カズオイシグロ,Kazuo Ishiguro,土屋政雄…

絶壁の彼方に

三谷幸喜氏の「とび」*1で、ハーバート・ロムという俳優さんの訃報に際し、「マダムと泥棒」*2やこの作品の話が書いてあった。特にこの作品は「無数の作品歴の中から、これぞというものを選ぶなら」ということで名前が挙がっている。しかも、DVDになって…

英国王のスピーチ

最近ずっと古い日本映画をみていたので久しぶりに現代に作られた洋画をみると新鮮で楽しかった。セットなんかも完璧だし。コミックの「エマ」とか英国好きの人は絶対楽しめるだろうな。英国の階級社会表現がふんだんで。クラシック主体の音楽もよかった。外…

恋する女たち

D.H.ローレンスの原作を昔読んだことがあるのだけど、こんな話だったかな?恋愛がテーマなんだけど、すごい個性のぶつかりあい。自分はここで安住していいのか・・という疑問は、ケン・ラッセルのテーマかな?対象にぶつかっていく姉妹のたたずまい、少しと…

アルフィー

このあいだラジオをきいていたらジュード・ロウ主演の「アルフィー」が公開されるとか・・67年にマイケル・ケインが演じたバージョンはみたことがあって、舞台はイギリス。主人公はほんと勝手な男なんでだけど、60年代の空気やイギリスの雰囲気がすごく…