絵本

モモのこねこ

図書館の絵本コーナーにおいてあってふっと手に取ってみた。すごくさらっとした感じで捨て猫を拾った女の子の気持ちが描いてあるのだけど、これが家で猫を飼い始めた自分にはわかりすぎるほどわかる感じで、心があったかくなるやらわしづかみにされるやら・…

義経千本桜

タイトルはよくきいていたし、歌舞伎とか親しまれる方には超常識のはなしなんだろうけれど、はじめてちゃんと理解できた!(歌舞伎や文楽での演目解説、みたいなところに書かれていても文章の中にいくつか知らない名称が出てくるともう読み飛ばしてしまって…

やつがれとチビ

よく動物を育てるのと子育てと似ているというけれど、猫の<やつがれ>が捨て猫をひろってきて育てる過程はこどもが赤ん坊の時のことを思い出し、本当に気持ちを沿わせてしまった。やつがれとチビ―絵本漫画作者: くるねこ大和出版社/メーカー: 幻冬舎コミッ…

ハロー・ディア・エネミー! こんにちは敵さん さよなら戦争

ずいぶん前に友人がすすめてくれたもの。ジョン・レノンの「イマジン」がきこえてくるような・・ハロー・ディア・エネミー!―こんにちは敵さん さよなら戦争作者: グードルンパウゼバンク,インゲシュタイネケ,Gudrun Pausewang,Inge Stienke,桑田冨三子出版社…

オテサーネク

池内紀氏の解説によると、チェコの人々が慣れ親しんできた「エルベンおじさんの昔ばなし」というのがあり、それを夫のヤンが映画*1に、妻のエヴァが絵本にしたという。映画の方が過剰で笑える要素があり、絵本の方が落ち着くところに落ち着いている印象があ…

ノラネコの研究

散歩をしているときいつもあう猫、庭にいつも決まった時間に来る猫、そんな猫たちにあうとみかけていない時間はどうしているのか、一日のタイムスケジュールが知りたくなる。この本はそんな猫好きさんの希望にこたえたもの。フィールド調査の仕方も学べるよ…

猫さまとぼく

この「岩波フォト絵本」というシリーズは写真がうつしだす時間と暮らしをテーマにした社会科絵本ということで、思春期を迎えるこどもと両親を対象につくられているよう。この本も動物写真家として、特に猫のシリーズで有名な岩合さんが今のような風景込みの…

えほんとさんぽ

えほんとさんぽ―さがしに行こう!絵本・雑貨・カフェ作者: 杉浦さやか出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2006/03/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 8回この商品を含むブログ (23件) を見る「雑貨としての絵本」を集めるのがお好きな杉浦さやかさん。絵本と…

BROOCH

yagiさんが掲示板で 「BROOCH」という絵本をご存知でしょうか?(04.12発刊) 文を書かれている内田也哉子さん。私の中では父・内田裕也氏、母・樹木希林さんでモックンのパートナーという「○○の○○」と申し訳ない認識だったのですが、とても多彩な才能の持ち…

へんなどうつぶ

「どうぶつ」じゃなくて「どうつぶ」の話。 このタイトルからしてすてき! ワンダ・ガーグは、民話的で素朴なような絵に、はっと刺激のあるストーリーをまぜてくる。。 絵も訳文も楽しめて、何度もそらんじたくなるよいリズム!へんなどうつぶ作者: ワンダ・…

ぼくのおじいちゃんのかお

ダンディな白いシャツ姿の加藤嘉さんが、短い文章にあわせたいろいろな表情をされていてすごくすてき!文章も天野さんらしいいたずらでかわいらしいセンスに満ちているし。。お年寄りのかっこよさをすごく感じた絵本。子供向けに発刊されているけれど、大人…

水玉の幻想

この本はチェコのカレル・ゼーマンの同名のアニメ作品にインスパイアされて作られたようなことを読んだことがある。万華鏡をのぞいているようなおもしろい写真集。中高時代に美術の時間にコラージュの課題が出されてもうまく作れなかった私だけどつまりコラ…

シンドバッドの冒険

文と絵を手がけたルドミラ・ゼーマンはチェコの映像作家カレル・ゼーマンの娘さんでカナダに移住して「セサミストリート」をはじめとするアニメの制作に携わったり、絵本の仕事をされたりしているとのこと。冒頭にも父カレル・ゼーマンの映画への献辞がかか…

もぐらとじどうしゃ

クルテクの映画をみても もぐらくんというのはとっても夢見がちでいろいろなことを夢想し、それに一生懸命になるタイプなのだけどこの「もぐらとじどうしゃ」でも自動車に乗ってみたい気持ちでいっぱい!うまくいかないときのしょげ具合もすごい。。とっても…

もぐらとずぼん

「クルテク」という、この絵本と同じおはなしのチェコアニメがあるけれど、どうもアニメ作品が先でそのあと絵本がうまれたみたいだ。(絵のタッチもそういう感じだし、検索してもそういう感じで書かれているサイトが多いので。。絵の担当の方はアニメーショ…

きりのなかのはりねずみ

ノルシュテインの絵画のようなアニメーション映画を絵本にしたもの。映画をみたときから一枚一枚を飾っておきたいような絵だなと思ったのだけどそのように考えたひとが他にもいたのかな。。画面がそのまま絵本になっている感じ。ストーリーは映画の方がいろ…

きつねとうさぎ

ノルシュテインの短編集をみたとき、特にそのとぼけたようなタッチがいいな、と思ったのがこの絵本にもなっている「きつねとうさぎ」だ。ロシアの昔話だけあって、素朴でいてなんだかおしゃれなようなきびしそうでいて、のんびりしているような、おもしろい…

ガクの絵本

カヌー乗りの野田知佑さんが行動をともにした犬、ガクが主人公の「ガクの冒険」という椎名誠の映画があったけれど、この本はその続編にあたる「ガクの絵本」という短編(和田誠監督)をベースにした絵本。ガクに関する映画は全然みていないのだけど、ガクが…

ペンギンカルテットニューヨークへ行く

おとうさんペンギンたちがたまごをあっためている間じっとしているのは退屈と、演奏旅行をすることにする。そして自分たちにふさわしいしぶい音楽といえばニューヨークということで、ニューヨークに行く。ニューヨークの街角にウディアレンのそっくりさんが…

ロッタちゃんのじてんしゃ

もうひとつの「ロッタのひみつのおくりもの」とくらべてすごくポップな絵、いきがった風のロッタちゃん。映画はこっちのイメージに近いと思う。この絵本から抜け出したみたいなシーンもあった。そしてこちらの絵 どれをとっても部屋にかざっておきたいほどか…

ロッタのひみつのおくりもの

こっちのロッタは映画よりよい子。そして「やかまし村のクリスマス」の絵本の人が絵をつけたらしい牧歌的な絵。訳の雰囲気も上品になっている。「ロッタちゃん はじめてのおつかい」の映画の中でもかわいらしく表現されていたイースターのおはなしが、また違…

やかまし村のクリスマス

映画「やかまし村の春夏秋冬」に出てきたクリスマスのエピソードの原作なんだけど、本の方がエピソードの紹介が詳細で大人が読んでも楽しい歳時記のような感じになっていると思う。もちろんとてもわかりやすくこどもにも、なんて楽しそうな雰囲気なんだろう…

あかいふうせん

とても有名なフランス映画「赤い風船」。その名画をもとにして、いわさきちひろさんの絵と岸田衿子さんの文によって絵本になったのがこの本。いわさきちひろさんはちょうど自分が11歳くらいの時になくなられあまりに評判になり、その絵が有名になりすぎて…

ネコといっしょにくらすには

文も絵も獣医さんがかかれているので科学的な視点。でもマンガのようにかわいい絵で親しみやすい。(ちょっとマンガすぎるきらいはあるけれど 絵の好きな獣医さんがかかれたものだから。。でもネこのしぐさとかすごく的確に書かれていて感心する。) ネコを…

ビルボ 別れの歌

「ホビットの冒険」はまだかじりかけだけど、こちらは絵本なのですぐに読める。ホビットの話と「王の帰還」のラストがすばらしく描かれていて、おはなしの人なのに感情移入すごくしてしまう。(あの時 こうだったねー、みたいな感じ。)ビルボの別れの歌―灰…

パパ、美術館へ行こう

美術館自身やそこにある代表的な絵の解説をこどもにもおとなにも退屈しないようにうまくまとめてある。パパ、美術館へ行こう〈2〉近畿・東海編 (親子で文化を旅するシリーズ)作者: 結城昌子,体験文化研究会出版社/メーカー: 小池書院発売日: 1997/06メディア…

100まんびきのねこ

版画のような風合いの飾っておきたくなるような絵、そして、登場人物はおじいさんとおばあさんとネコたち。読み始めた人の想像を裏切って暴走するストーリー、そして着地。いい意味で驚かされ、大好きになった。100まんびきのねこ (世界傑作絵本シリーズ)作…

ネコ みぢかなともだち

ゆきずりのネコの仕草からネコがその時どうしたいのか、ネコの気持ちがすごくよくわかる本。緻密にかかれたイラストは写真みたいで魅力的!ネコ―みぢかなともだち (みぢかなかがく)作者: 田中豊美出版社/メーカー: 福音館書店発売日: 1997/02/28メディア: 大…

二ひきのこぐま

写真絵本で、こぐまのいろんな動作を撮った後ストーリーをつけたのだと思うが、こぐまの表情がものすごく生き生きとしてかわいくてびっくりする。でもモノクロなので、変な甘ったるさはなく、こぐまの真摯な表情に人間も含めた動物の子供の必死さを思い出し…

ぼくとポチの新発犬図鑑

たとえば「しゅりけん」だとか「じょうしゃけん」だとか「けん」と最後に名前の付く名詞を「乗車犬」など、「けん」の部分を犬という漢字におきかえて、そのものの性格を犬で表現している絵本。その解説がちょっとひねっていて「悪魔の辞典」の犬版というか…