京都

古都

山口百恵主演の市川崑監督版。(1980年) 市川監督の風景の中の人間のショットは美しいと思う。町家などの前に町家のアクセントとして佇む人の姿。町家の中でも住まいに高いポイントが置かれているように思うしその撮り方は魅力的。 山口百恵はとても美しく、…

古都

話としては、昭和に作られた「古都」*1の後日談のような感じ。「古都」の主人公の双子(1963年版では岩下志麻が演じていた役、この作品では松雪泰子)が子どもを産んで、その子どもたちがちょうど母親と同じような年齢になり、生き方について色々考えるとい…

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

家人が叡山電車茶山駅でこの撮影と出会った話をしていて、みてみた。時間が逆に流れている女性との恋愛もの。この手のものは考えすぎると納得がいかなくなったりするので、さらっと見た方がいい感じ。叡山電車宝ヶ池駅や動物園など京都のおなじみの場所はた…

魂遊び ほうこう

ポレポレ東中野で公開時の紹介ページ movie walkerの紹介ページより 京都在住の人形師・奥井恵介の仕事ぶりを描くドキュメンタリー。奥井恵介は京都の銀閣寺に近い下宿に住み、顔師を生業としている。顔師とは芸妓や舞妓などにいわゆる白塗りの化粧を施す人…

深ぼり京都さんぽ

グレゴリさんが20代前半の頃よく時間を過ごされた千本中立売界隈のコーナーが一番おもしろかった。(地図付き) 地元左京区では大豊神社の動物たち(像)の紹介がうれしい。 山科の栗原邸(旧鶴巻邸)の説明もおもしろい。(こちらのブログに写真多数あり…

宋家の三姉妹

今さら・・なんだけど、毘沙門堂のロケのことや中国の歴史がらみで気になってやっとみてみた。 歴史の流れはとても整理されて描かれていて理解が進んだ。話が単純化されているような気もしたが、そういうつくりの映画なんだろうな・・三姉妹の中でも孫文夫人…

東京異形散歩、モダン京都

東京吉原にある遊郭専門の本屋さんカストリ書房が、先月京都に出店をされていて、のぞきにいった。濃い本も多数並ぶ中、惹かれたのは 「東京異景散歩」東京異景散歩 昭和20~30年代の東京の闇を歩く! (タツミムック)出版社/メーカー: 辰巳出版発売日: 2015/02…

新日本風土記 京都青春物語

お祭りのアルバイトや鴨川のカップル、吉田寮など「鴨川ホルモー」のようなのんびりしたお話が続く中、京大から学徒出陣に行かれ、特攻隊に配属されていた岩井忠熊さんが紹介された。以前、立命館で若い人の前で講演されたニュースをみたことがあり、その姿…

さよならも出来ない

立誠シネマにて。 形を変えた「逃げ恥」というか、別れてから三年間、境界線を設けつつ一緒に暮らしている二人の物語。現代はいろいろな形態の暮らしがあって思慮深い二人がそこで足踏みしているのはあるだろうなという世界。連絡はほぼ連絡帳、連絡帳の前に…

帰郷

佐分利信氏がえらくかっこいい。一番最初に佐分利信氏をみたのがテレビドラマの「阿修羅のごとく」だったし、そのあとみるのも「お茶漬の味」だとか、先日観た「花は偽らず」*1だとか、かっこいいという分類ではなくて、落ち着いた、と評したいようなものが…

古都

京都の影の部分も映し込むようなシャープなカメラ(成島東一郎)、不安になるような武満徹の音楽、また巧みな演技陣により表現されるこわいほどリアルな京都の人々・・よくできた作品だと思うが、川端康成が内包するものを直視し続けるのがなんだかつらいよ…

京都のおねだん

元々は「ふや町映画タウン」のことが載っているので読み始めたのだけど、長年京都に住んでいても知らなかった、この本を読んだことで得られた情報が多かった。(webにも載っていないさるお寺が提供している、完全口コミ情報でしか知り得ないBAR空間など)そ…

みちくさ2

NHKのEテレで菊池亜希子さんが甲斐みのりさんの仕事場を訪問した後それを絵でまとめておられたのがとてもかわいくて、この本を読んでみることに。たとえば京都にしても、「お!ここを!(嬉)」というような場所の取り上げ方*1で、ほかのエリアの紹介も信頼が…

京化粧

なんとも京都らしい映画だった。佐田啓二扮する京都のお座敷でのルールというのがわかっていない、まっすぐすぎる東京の男が山本富士子扮する芸妓さんを好きになって空回りするお話だけど、京都の人たちのやわらかい言葉の奥底の現実主義の有様がリアルでお…

ザ・ヤクザ

京都宝ヶ池の国際会議場が出てくるとのことでみてみた。 原作のレナード・シュレーダー、脚色のポール・シュレーダーの兄弟は親日家で大変日本に詳しいという。登場人物の中で日本の大学で米国史を教えているオリヴァー・ウィートという人物の家の趣味のいい…

ガケ書房の頃

ガケ書房の頃作者: 山下賢二,三島宏之出版社/メーカー: 夏葉社発売日: 2016/04/15メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るガケ書房、地元にあったし、できた時から知っているもので、そうそうはじめはそんな感じだったな、あんな棚あっ…

ひげとちょんまげ 生きている映画史

昭和3年から映画を撮ってこられた稲垣浩監督が映画界や撮影所、スターのこぼれ話を書いておられるコラム集。読みやすく、元気で臨機応変な撮影現場の空気がこちらに伝わる。 戦前戦後を生き抜いてこられた監督、戦前の映画事情など初めて知ることも多い。ふ…

日本映画の若き日々

私の中の稲垣浩監督のイメージは伊丹万作の盟友として一緒に明朗時代劇やスパイスもきいたヒューマニスティックな映画を作ってこられた方。京都・出町商店街に出来た古本屋さんでこの本をみかけ、パラパラっとみたところおもしろいけれど、父の本棚に並んで…

母を慕いて

美空ひばりと田端義夫の歌謡映画だけど、京都が舞台の部分も長く、京都の風景が出てくるよと教えてもらってみてみる。ストーリーはいわゆる母もの、っていうものだと思う。類型的な人物像。。継母の継子いじめとか、自分の小学生の昭和40年くらいもこの手…

新選組

1970年沢島忠監督の新選組。 三國連太郎の芹沢鴨が出色。 大河ドラマの「新選組!」で、栗塚旭さんが土方歳三のお兄さん役をしたり、沖田役で有名だった 島田順司さんが沖田の療養先の植木屋さんの役をして、刀を渡すシーンが、バトンのようで感動したり・・…

京都ぎらい

著者の井上章一さん、テレビなどで毒を交えつつ、飄々とした発言をされているイメージがあるけれど、この本の色彩がまさにそういう感じ。井上さんの育った嵯峨が洛中(わかりやすくいうと京都の旧市街とでもいおうか・・)でないことからやんわりと洛中の人…

志村ふくみ 母衣(ぼろ)への回帰 

京都国立近代美術館にて 3/21まで 展覧会概要 展示物の中で特に好きだったのが、春夏秋冬の小裂帖と、雛形。モダンで和菓子帖をみているような楽しさ。そして、「梔子熨斗目」というのも、色合い、そして、雨のように繊細な縦糸が素敵で、スタイリッシュで何…

三十三間堂・通し矢物語

ずいぶん前に一度観たのだけど、再見してその時の印象よりずっと楽しめた。多分その間に実際の三十三間堂に行ったり、少しは古い日本映画も観るようになって、楽しみ方も増えたからかな。。開幕の、三十三間堂のお寺の説明からすっと物語に入る構成、そして…

昼下がりの情事 古都曼陀羅

清潔感あふれる若き音楽家Iさんが、かねがね日活ロマンポルノの小沼勝監督の映画をほめておられて、記憶にとどめていたのだけど、先日NHK「あさイチ」に出演されていた柄本佑氏が、小沼氏を絶賛。(朝の番組だけに監督の一般映画「NAGISA」*1をおすすめとし…

薄幸日和

主人公の名前は「五番町夕霧楼」のヒロインと同じ夕子さん。つぶあん入り生八つ橋の「夕子」もあの小説にちなんだものだったとは! 生八ツ橋に包まれているいろんなバリエーションの餡の味について(このコミックにもメロン味イチゴミルク味・・などなどずら…

舞妓はレディ

京都に住んでいる人間が部屋でみているとちょっとこそばいような、照れるような部分もあるのだけど、うまく「マイ・フェア・レディ」のパロディーの感じで京都のことを紹介している。(「京都の雨はおもに盆地に降る」って!)一番感心したのは高嶋政宏。ま…

京都おしゃれローカル・ガイド

京都タワーとバス乗り場の表紙の上には「new kyoto」の文字。年々町を逍遥する機会が減っている自分には、そんな店ができてるんだなあというような、新発見多し。とりあえず現時点の京都にある著者のお気に入りの、個性的な場所を紹介している本。メモ佐藤初…

マイ京都慕情

表紙は違うが、中身はちょっととんぼの本のシリーズみたいなつくり。思い出の写真の横に本人の著作から引用した文章と編集部がつけたような解説が載っていて。。素材がみうらじゅんだけにすごいパロディーになっている。そして書き下ろしのみうらじゅんの文…

三月花形歌舞伎 南座

今年から花形歌舞伎のメンバーが一新したようだ。平成生まれの出演者が勢ぞろい。 まずはじめの「矢の根」。衣裳もしつらいもおめでたい雰囲気。紅梅白梅と青と白の格子模様が華やかで素敵。中村歌昇演じる曽我五郎のやんちゃな感じがかわいらしいし大げさな…

きょうのできごと、十年後

「きょうのできごと」*1で大学生だった人たちの十年後。現代の「ふぞろいの林檎たち」みたいで楽しめる。前作のことは結構忘れていたけれど、ところどころ思い出す程度で大丈夫。家族はここから読んだけど、いけたらしい。はじめは単音だけではじまったリズ…