2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧
京都府立文化芸術会館ホールにて。 「文豪カバーネタ」ということで、文芸作品をもとにイッセー尾形氏が「これはこんな話だよね」と小さな劇に仕立てていくような舞台。 ゴーゴリ「外套」 横光利一「機械」 川端康成「浅草紅団」 太宰治「斜陽」 前売りのち…
fiorentinaxさんのブログで「シックス・フィート・アンダー」というドラマの紹介を読み、見始めたらおもしろくて、今まですきま時間にテレビをみていたのが、amazon primeのこの作品の配信をみてしまう。 堅物の自分は融通の利かない部分が自分とそっくりの…
沖田修一監督の評判は以前からきいていたけれど、先日友人が今話題の映画「カメラを止めるな!」からのゾンビ映画つながりでこの映画の話をしていて、タイミングを感じて録画してあったのをみることにした。 おもしろかった。林業に従事してる役所広司とゾン…
twitterで高畑勲監督の「柳川掘割物語」*1の話が出てきて、その流れで柳川で撮影されたこの映画をみてみた。この映画は現実の柳川の町の話ではなく、柳川にインスパイアされて作られた架空の町の話ということになっており、古風な水路のある町が大林監督らし…
樹木希林さんの訃報に接して、樹木さんって年齢を重ねられて尚一層すばらしい女優さんになられたな・・とつくづく思っている。現在の日本映画界で老年を演じる堂々としたポジションを築かれたと思う。そしてたとえば「あん」*1だとか、是枝監督の作品だとか…
「あん」というと、荻上直子監督の映画「めがね」*1で、もたいまさこが小豆を作っていたシーンが頭に浮かび、そういう系統の映画かと思いきや、まるで違っていた。そして、そこが良かった。それぞれ生きていく苦しみがあるにせよ、そこはさらっとの荻上流よ…
和田誠氏の描く三谷氏のイラストも確かに年輪を増しているなあ・・ 三谷氏にもこどもさんが生まれ、前夫人の小林聡美氏も好きなものでなにか勝手にあまり今の私生活のことは積極的にききたくないような心持ちだったけれど、そこはプロ、いやな感じではなくこ…
ストーリーは和宮降嫁のあたり。先日、墓参りの時、和宮降嫁に自分のご先祖様も仕事で関わっていた話をきき、妙に身近な気分で読む。自分に和宮の知識がまるでないものだから、ここに描かれている和宮の話に驚く。いつもこの作品、飛躍はあるにしても基本ラ…
両作品とも最終巻。東村アキコ氏、読ませる才能ものすごく感じる。東村さんに向けられる批判として途中でめんどくさくなってなんかちゃちゃっと終了するというようなこともきくけれど、「東京タラレバ娘」も急にまとめに入り、いい話に転換してあったのはお…
少し前から起承転結の転の部分に入っている気がしたが、35巻あたりからまた潮目がかわっているような感じ。今まで目立たぬところにいた太一がのしてきているけれど、”王者”の新(あらた)贔屓の私。新の弱点めいたものが描かれているのも、ドキドキしなが…
www.p.pia.jp ぴあのアプリに出ていた古書往来座ののむみちさんの記事を読んで見ることにしたが本当にうなづくことばかり。 酷な場面もテンポよく入り込める構成。大河ものすきな私にはうってつけの作品。 何よりかにより主人公の長女を演じた左民子と左幸子…
atsui-ai.com 自分の心に一番触れたのは宮沢りえ演じる主人公の、序盤の長女への向き合い方。いくら心配でも自分で解決させると決めて、でも、やはり心配で心配で、それを次女にみられているところ。タカアシガニを食べに行った先でも、その途中の松坂桃李演…
フランク・キャプラが戦時中在籍していたアメリカ陸軍情報部に依頼され、製作したドキュメンタリーシリーズ。だから当たり前だが日本側の事情、葛藤などは割愛、とにかく起こったことを、みている人がこの連中とは戦わなければならないという気持ちを起こさ…
www.foxmovies-jp.com ああ楽しかった。太鼓や、「七人の侍」のテーマや、演歌風のメロディーなど、日本風の音楽や景色がウェス・アンダーソンの手にかかったらこんな風になるんだ。そして、いつものテーマ、父的なものからの独立!少年のきりりと、でもはか…
毛利菊枝と進藤英太郎がカルト集団めいたもののトップにいるのだけど、毛利さんが、魔女めいた雰囲気で不吉な予言を告げに来るところの不気味なこと不気味なこと。ここらへんは西洋の物語のようでもある。 秘密の隠された大事な品物を巡っての争い、よく歌舞…
少し幻想文学めいた空気も漂う映画。 都会の生活に疲れた大学生が月山の麓の、かっては門前町としても栄えたことのある寒村の寺で一冬を過ごす。芳名録を張り合わせて作った蚊帳のような紙製の風よけの中でたたずんでいる姿や、凍り付いた外の景色、鳥追い、…
www.nikkatsu.com ビデオジャケットには 「寿々木米松の名調子に乗って描く最もポピュラーな浪曲映画の決定版」とある。 昭和10年の映画でとてもクラシックなんだけど、寿々木米松の浪曲が本当にかっこよくすんなりくる。(新のついてない「佐渡情話」の方…
先日「東京映画地図」という本を購入した。 東京映画地図 (キネマ旬報ムック) 作者: 宮崎祐治 出版社/メーカー: キネマ旬報社 発売日: 2016/07/28 メディア: ムック この商品を含むブログを見る 映画をみるとロケ地はどこだといつも気になる自分にぴったりの…
最近気になっている深田晃司監督が69回カンヌ映画祭で「ある視点」部門審査員賞を受賞した作品。 fuchi-movie.com 以前みた深田監督の2011年の「歓待」*1はこの作品の構想から派生したと書かれていたが、家族の中にそとからの人が入ってくることによっ…
先日Eテレで、24時間テレビの裏番組として放映され評判になっていたアニメーション。小学校時代に聴覚障害のある転校生の女子をいじめていた男子とその周辺を描いている。大垣市が舞台で、美しい川の流れがたびたび出てくるさわやかで美しい映像なのだけど、…
犬シリーズの田宮さん、調子よくてとても後味がよい。「ほな、サイナラ」っていう決めゼリフのキザすぎない感じが絶妙。関西弁効果もありか?関西人のかっこよくなりすぎることを恐れる気質、いいなあ!またまた天地茂のショボクレ刑事も魅力的。決して浮つ…
先日衣笠貞之助監督版で「小判鮫」*1をみたが、そのときは、長谷川一夫が女形と義賊の二役だったが、こちらは美空ひばりが舞台女優(娘道成寺っぽいものも踊っているところが出てくる)と軽業師(くずれ?の)女賊役。この軽業師の役は衣笠版の山田五十鈴が…
先日から大注目の丸根賛太郎監督作品。 またまた愛すべき作品であった。 大空を鳥のように飛びたいと研究に研究を重ね、狂人呼ばわりされ実在の人物、鳥人 浮田幸吉をアラカンさんが演じている。丸根監督ははじめはあいつなんだ?ってところからはじまる男の…
京都造形芸術大学の春秋座にて 三番叟 松永鉄九郎 悋気の独楽 志のぼん 買い物ぶぎ 志の輔 大河への道~伊能忠敬物語~ 志の輔 志の輔さんはテレビで親しんでいるけれど、あの調子で(というか、生の高座の方がずっと遠慮なく自分を出されている感じで)話芸…
美空ひばりがお嬢様お染と久松と一緒に育って許嫁となっているおみつの二人を演じる。ひばりの姿は庶民的なおみつのほうがしっくりくる感じ。 舞台の豪華さと実写をうまくとりまぜた映画。最初、華やかに舞台で幕開けそして、最後、別れ別れで帰っていくとこ…