2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

十六歳の戦争

8/7豊川大空襲の慰霊祭を中心にあの世とこの世をつなぐものが描かれている。エディプスコンプレックス的な空気も下敷きに持ちつつ。旅先でみたかぶきもののように踊る異形の人々の姿や、白い被り物をして火を持って練り歩く姿、精霊流しなどが印象的。 戦争…

今日の猫村さん 9

お料理する猫ってそりゃフィクションなんだけど、ねこの無心さがなんともかわいいし切ない・・ アメリカンな夢現実ブックの引用おもしろい。ほしさんのこういうスパイスが好き。きょうの猫村さん9作者: ほしよりこ出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 20…

シブいビル

今までどちらかというと明治や戦前の近代建築にばかり目がいっていたが、高度成長期生まれのビルも不思議な魅力があるものだなあ。写真の撮り方もうまい。(白川青史氏)文章は「東京人」副編集長の鈴木伸子さん。みてみたくなった場所 有楽町ビル 喫茶スト…

神戸大学・国際文化学研究科の研究プロジェクト 映画/ファッション/食

新長田の神戸映画資料館で「神戸大学・国際文化学研究科の研究プロジェクト 映画/ファッション/食」という催しが開かれ、初日28日は「映画とファッション」というタイトルで、いつもホームページを拝見している「キネマ洋装店」店主のたかぎみきさんのト…

トットチャンネル

これまた「オレンジロード急行」の影響で、大森一樹監督作品を。この作品も「オレンジ〜」同様、のんびりした間合いでゆっくりした気持ちになる。 去年NHKでやっていた「トットてれび」と同じくベースは黒柳徹子さんの著書。「トットてれび」の方が華やかに…

俺は田舎のプレスリー

訪れたことのある五所川原が舞台というのと、先日観た「オレンジロード急行」*1でみた往年のアラカンさんの姿がよかったので、アラカンさんつながりでこれも借りてみた。山田洋二原案で、あの流行った吉幾三の曲のタイトルで・・とまあ気楽な気持ちで借りた…

せかいいちのねこ

すごく楽しめた。本当に美しい絵、繊細なおはなし、それを彩るユーモア。出てくる猫たちそれぞれ、モデルがあるところがまたすてきで。この本の装丁もされているブックデザイナーの名久井直子さんの猫、小春ちゃんがかわいくてかわいくて・・大食漢の性格も…

人形浄瑠璃文楽 平成29年新春文楽公演

第1部 寿式三番叟奥州安達原 環の宮明御殿の段本朝廿四孝 十種香の段/奥庭狐火の段 第2部 お染/久松 染模様妹背門松 油店の段/生玉の段/質店の段/蔵前の段よちよち歩きの文楽鑑賞ではあるけれど、いつも楽しみにしているのが鶴澤寛治さんの三味線をひい…

神戸ロマンチック案内

感心するのは写真。ものを紹介しているページでもそれぞれ対象物のサイズをかえてみてきれいなバランスになっている。撮影は大段まちこさんという方。デザインや編集はMOKA STOREというところの方が担当されている。この本に出てきて私も大好きなのが夙川ク…

ねこまみれ帳

おおらかで愛情深くておもしろくてぐっときて・・大阪生まれらしいたのしさ。この加減が素晴らしい。ワイルドでかっこいい書家の文字をみているような気持になる絵。芸術とたのしさのよき融合。ねこまみれ帳作者: ミロコマチコ出版社/メーカー: ブロンズ新社…

うちの猫がまた変なことしてる。2

絵がものすごくかわいくて現実に同じことをしているうちの猫の姿までもがそのかわいいフィルターでみたら何倍増しか素敵にみえる不思議・・(笑) こちらで少し試し読みできる。うちの猫がまた変なことしてる。2 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)作…

月影ベイベ 7・8

調子のよい話ではないけれど、この話を描くにはこういうタッチでなければならないだろうな。ここまでためてきたもやもやした空気があってこそのひとつの達成感。月影ベイベ(7) (フラワーコミックスα)作者: 小玉ユキ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2016/0…

毎日かあさん 13

この「毎日かあさん」シリーズずっと読んでいるはずだけれど、鴨志田さんのアルコール依存症によるDVの話は当時はここまでとは知らなかったなあ、と過去の話として紹介されているのを読んで思う。当たり前だがしゃれになる感じで描いてこられたんだなとつく…

Sold

IMDb 人身取引の撲滅啓発映画とのことで、ネパールからインドに売られた女の子とそういう子どもたちを救い出す組織を描いた物語だけど、組織のできることの限界も描いてあり基本女の子の生きる力を中心に話が進み、私の好きな映画の要素満載。売春窟での生活…

東京フィアンセ TOKYO FIANCÉE

ベルギー情報サイトの紹介 日本で幼年期を過ごしたベルギー人女性アメリ―は日本を去ったあとも、日本に憧れ大人になって再度日本にやってきた。当初アメリ―が日本を絶賛しているシーンはこそばいくらいだけど、ちょっといい気持ちになってしまう。カメラが追…

ヘンリー・フール、ブック・オブ・ライフ

ハル・ハートリー監督の「トラスト・ミー」をみて、とても感銘を受け、一挙に三作品をふや町映画タウンでレンタルしてきた。先般見た短編集*1とこの二作品。 短編をみたらだいたいわかるというようなこともきいたけれど、確かに俳優が重なっていたり、観念的…

ハル・ハートリー短編集

「トラスト・ミー」*1をみて、ハル・ハートリー監督のものをあれこれみたくなり借りてみた。頭でっかち気味で生きるのに不器用な登場人物たち・・「トラスト・ミー」と地つづきなのだが、「トラスト・ミー」の方がちゃんとまとまってみやすかったかな・・二…

この世界の片隅に

オフィシャルページ 評判通りのよい映画。ほわっとしたユーモアベースで丁寧に日々が綴られ、原爆も敗戦も描かれるが、しんどい感じでなく共感できる。緩急の付け方もうまい。絵の世界の広がりもよいし、主人公すずの声ののんの雰囲気がぽわっとしていてすば…

リフォームの爆発

家のリフォームに関する憂鬱を文学に。職人さん相手のしんどさの表現!!読んでいて元気になった。リフォームの爆発作者: 町田康出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2016/03/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る

ザ・インタビュー

テンポ良し。戯画化されたような雰囲気も楽しめるし、シチュエーションコメディ的なおもしろさも。アメコミみたいな場面の魅力もあり。「指輪物語」ネタがちりばめられていてそこが妙な魅力に。荒唐無稽でめちゃくちゃでお下劣でもかなりフロドとサムに救わ…