2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ドイツの恋

「オリヴィエオリヴィエ」*1で好きになり何作か観たアニエスカ・ホランド監督の話をtwitterでしていた時、この映画の脚本も彼女だという事を教えていただき、みてみた。 ナチス時代の軍人の妻とポーランド捕虜が恋愛に陥ってというあらすじをみているとどう…

妻は告白する

若尾文子が女優として飛躍を遂げた映画という話を読んで、みてみた。 一番おもしろかったのは、公判後の川口浩演じる思われ人の気持ちのありよう。 影の差し具合とか、人の悪い家政婦さんの動作動作の投げ出し具合、公判の野次馬記者のアップから始めるよう…

IP5

よい話すぎないから信じられるすてきな映画。イヴ・モンタンの森の哲人のような風格が素晴らしい。なんとかっこよく魅力的な爺。ジャン・ジャック・ベネックス監督といえば、「ディーバ」でも、町っ子のクラシック趣味がキーになっているけれど、この映画に…

BILLY BAT 19

円谷監督風の明智監督の人を食った態度…味方だと頼もしいものだ。(^^♪BILLY BAT(19) (モーニング KC)作者: 浦沢直樹,長崎尚志出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/06/23メディア: コミックこの商品を含むブログ (4件) を見る

ガケ書房の頃

ガケ書房の頃作者: 山下賢二,三島宏之出版社/メーカー: 夏葉社発売日: 2016/04/15メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るガケ書房、地元にあったし、できた時から知っているもので、そうそうはじめはそんな感じだったな、あんな棚あっ…

ねこ戦 三国志にゃんこ

横山光輝の「三国志」を思い出しながら。。ちゃんと思い出せたところは楽しめる。でも、登場人物の多さにちと混乱。 でも、関羽が長毛種の猫になっていたり、呂布役の猫が版画と同じような頭で赤兎馬に乗ってたり、ほとんどすべての登場人物?が猫で表現され…

ちはやふる 32

主人公ちはやちゃんの「えっ?」と思うくらいの向日性いいなあ。ハッピーになれる。「少年アシベ」の博愛固めを思い出す。絶対的な愛情を持って接せられたらとても太刀打ちできない、というような・・この巻もいいセリフでた。 部活でかるたを選ぶような子た…

アクメッド王子の冒険

1926年製作。世界初の長編アニメーションといわれている影絵アニメーション。 こちらのページによると淀川長治さんの話として、藤城清治氏も彼女の影響を受けているのでは?ということが紹介されているが、ほんとにたとえると、藤城さん的な作品。またこちら…

曽根崎心中

1981年栗崎碧監督作品。宮川一夫撮影。舞台でなく屋外での撮影。 タイトルロールに下鴨神社の名前。まず冒頭の浄瑠璃と三味線からして、なにかロックを感じさせるような孤独を内包した深み。 そして、撮影のすばらしさ。演じ手の多くは今は亡き偉大なる昭和…

山の焚火

「ハイジ」のおんじのような、あるいは、「北の国から」の五郎のような父に導かれての親子四人の暮らし。姉は山の下で教師になることをあきらめ、耳の障害と発達の方も遅れを感じられる弟の教育係として暮らしている。いびつな形で整っているような暮らしの…

沓掛時次郎 遊侠一匹

先日NHKで放映してた柄本佑が寅さん誕生前の渥美清を演じたドキュメンタリードラマがとても良くて・・内に秘めた炎を持ちながらの冷めたまなざしが渥美さんに相通じる気がした。柄本さん、すごく映画好きで、折にふれて語られる映画に関する話が面白くて。ド…

原子力戦争

昭和53年度 黒木和雄監督作品。舞台は福島の原発。無許可で撮影して制止されている映像まで入っている。田原総一朗原作だけど、wikipediaによると原作とストーリーは違っているらしい。事故隠しを巡るストーリーは、昨今耳にする話のようでとにかく驚く。 文…

八方にらみ猫

レティシア書房の古本市にて。マヨルカ古書店さんの出品。 レティシアさんだから猫もの多めに出しましたとおっしゃってた。 レティシアさん猫系?古本市は20日まで。たくましくてけなげな猫の話。三重の猫まみれ展*1で養蚕の盛んなところで鼠除けの「新田…

猫とふたりの鎌倉手帖 

誰かと暮らすとは違いを踏まえてできるだけ快適になるよう折り合うこと・・鎌倉の空気と若夫婦の工夫で読んでいて自分の中に良い空気が流れる。 ネコが、焼き魚の方に刺身より猫が寄ってくる話頷く。魚っぽいにおいに反応してるのか!猫とふたりの鎌倉手帖 2…

大いなる旅路

三國連太郎が一鉄道員の19才から55歳までを演じ切るが、まずはじめのやる気のない時代の色気のあること。前をはだけたような制服の着こなしが魅力的。結婚して家族を持って。。という変遷もとても自然でまた主人公の年齢が近いものでもう他人事ではない感じ…

草津温泉へ

急な家族の思い付きで草津温泉へ。「草津よいとこ」という曲のイメージよりずっと避暑地っぽい雰囲気のところがある。「知床慕情」「襟裳岬」にしても、曲のイメージがしっかりしすぎていて、勝手に「こういうところ・・」というイメージを持ってしまうが、…

サマーストーリー

遠き日の思い出、個人の思いと社会というような構造は少し「野菊の如き君なりき」*1とも似ているのだけど、この映画はなんといってもイギリスの階級社会を実感させるものだった。「野菊の如き〜」は流された悲恋といえるけれど、これは人間の心の動きをくっ…

野菊の如き君なりき

有名な「野菊の墓」のおはなし。それだけに、だいたいの流れは知っていたが、とにかく人のうわさ、集団圧力に潰されるほのかな想いが気の毒でならない。民さんの祖母を演じる浦辺粂子さん、とても心に残る。このとき50代前半だと思われ、共演の杉村春子さ…

白蛇伝

東映アニメーションの創立60週年を記念ということで、いま「創立60周年公式YouTube公式チャンネル」で、期間限定で「白蛇伝」や「長靴をはいた猫」を無料配信している。こちらの記事参照。リンクをたどって動画配信をみることができる。まず導入部の切り絵を…

喜劇 団体列車

「喜劇 急行列車」に続く第二弾。昭和42年 瀬川昌治監督作品。渥美清が国鉄職員というところは同じだが、今度は独身。四国が舞台。松山、宇和島、高知、徳島が出てくる。大まかな構造は寅さんのような映画。軽い恋心がからまって・・ラクに楽しめる。渥美…

光りの墓

「ブンミおじさんの森」でカンヌ映画祭最高賞パルムドール受賞のタイのアピチャッポン・ウィーラセタクン監督作品。 眠り病にかかった兵士たちのいる元小学校の病院。そこでの暮らしは、「ジョニーは戦場に行った」*1や、言葉でのコミュニケーションができな…

裸の太陽

ビデオジャケットはなんだか前時代的。これに出てくる江原眞二郎演じる主人公も作品がはじまるなりすごく熱くて、国鉄の寮で切磋琢磨してたりしていて、ついていけるか心配になるが、愛嬌もあるし、シニカルにやさぐれてしまった同郷人の仲代達矢をかばう優…

昭和16年吉村公三郎監督作品。吉屋信子の新聞小説の映画化。 田中絹代主演なんだけど、兄妹役の桑野通子と上原謙が並んでいるところがずいぶんすらっとかっこいい。(ビデオパッケージ左上)笠智衆も飾りのない感じの友人を好演。まだお若い。飯田蝶子もほ…

0.5ミリ

「ゆとりですがなにか」以来安藤サクラが大好きになってしまい、「百円の恋」*1に引き続き安藤サクラ祭。安藤さんの個性が生かせた作品だと思う。 3時間越えと少し長い作品、しょっぱな介護の中で辛い部分から始まり最後まで見終わらせることができるのだろ…