2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

東北

古本屋さんでみかけて買いたかったのについ節約してしまった東北の写真集があって、そのタイトルがわからなくなって今もどかしい思いをしている。手当たり次第に京都市図書館にある東北の写真集を借りたりしているのだけど、いまだあの本に巡り合ってない・…

超能力者 ユリ・ゲラー

ユリ・ゲラーの子供のころのエピソードのところは、ケン・ラッセルっぽい凝った映像あり。ケン・ラッセルが歌舞伎の舞台を手掛けたら面白かっただろうなあと思ったりする。青年になったユリ・ゲラーのエピソードは、青春もの風。今までみてきた「惑星」*1や…

象を喰った連中

昭和22年 吉村公三郎監督作品。笠智衆さんの自伝*1で笠さんがすすめておられたのでみてみた。キャスト紹介も「象を喰った連中」「彼等をめぐる女たち」「象を喰はない連中」と分けられて出てきて、軽妙。 病死した象をステーキにして食べてしまった人々の話…

銀河系 

足立正生監督(1967)。足立監督作品を観たのははじめてだったけれど、足立正生氏の脚本作品は、「帰って来たヨッパライ」「新宿泥棒日記」*1「新宿マッド」*2などで接している。この映画は、自分の内部で自分をコントロールしているものが、人物の形になっ…

狛‐KOMA

河荑直美監督(2009) 三輪山を舞台に異なるものとの出会い、自分の中に受け入れることを描く秀作。ドキュメンタリーかと思うような撮り方で入り込めるし、「猫侍」以来大好きになってしまった北村一輝氏の繊細な演技もとても良い。 歌舞伎や文楽の「妹…

“徘徊老人”ドン・キホーテ

ドン・キホーテには動かないから失敗しない連中からみたら滑稽に映る時があっても一生懸命突き進むひとという認識があり、またテリー・ギリアムがジャン・ロシュホールとジョニー・デップの配役で作ろうとして頓挫した*1経緯を描いたドキュメンタリー、「ロ…

百貨店ワルツ

ウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計の大丸心斎橋店本館に思い出を持っておられるマツオヒロミさんが、心斎橋店の建て替えのニュースをきき、失われていく美しい空間への哀惜と感謝の気持ちをこめて描かれたもの。受付から宝飾品、化粧品、呉服、婦人服、食…

鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!

おもしろい!猫がかわいいかわいいって話でなくて主に猫に迷惑をかけられた話、猫に当惑させられた話。。もちろん基本には愛情があるけれど。育児マンガでも、ほんわか路線のものと、リアルに子供に困らされた話を描いて笑いをとる方向のものとあるけれど、…

ちはやふる 31

「乙嫁語り」8巻*1の、お裁縫上達の話と重なるが 根気強く粘り やり続ける以外に 自分を変える道はない 男子のつながり イタい話は 全部 いじるしかない苦笑いして 本笑いにして (中略) バーカって笑い飛ばして 女でもある種の女は確かにそうだ。ちはやふ…

まめねこ 6

巻頭のカラーページをみていてつくづく思ったのだけど、この作品の魅力は水彩画を思わすようなこの絵の部分も大きいな。もちろん、家族やわんちゃんなどのあたたかい心持ちの部分も大きいのだけど。まめねこ6 ―タヌキ寝入りの術作者: ねこまき(ミューズワー…

乙嫁語り 8

針仕事とか苦手なパリヤの物語。とっても親しみがもてる。 やりかたが雑で 力まかせで せっかちでこらえ性がないんだね とにかく ひと目ずつ 丁寧に おやり 大きさと 向きを 揃えるんだよ こういうのは 嫌々やっても 上手くならん 大変なのは 初めのうち だ…

江戸最後の日

江戸無血開城を描く。バンツマさんが勝海舟。私の中での勝海舟のイメージ(自由な発想、人を喰ったような言動もあり)にあっている。教科書の中ではさらっと何行かで終わってしまう出来事でも、大河「新選組!」などで得た知識では鳥羽伏見の戦いであれだけ…

女の座

久しぶりの成瀬映画。久々だったものでビターさに驚く。笠智衆が父を、その後妻を杉村春子、死んだ息子のお嫁さんの高峰秀子・・成瀬流「東京物語」みたいなものも感じる。子どもも元の奥さんとの間、また杉村春子との間にもおり、その妻、さらに孫なども出…

俳優になろうか

笠智衆さんが日本経済新聞「私の履歴書」に書かれたものをまとめたもの。笠さん、子供の頃予習復習とか大嫌いだったらしく、中学で落第してみたり、ちょっと元気な子と友人で、柔道も得意だったものだからこわがられたり、大学もあんまり勉強したくなくとり…

サヴァイヴィングライフ 夢は第二の人生

2010年ヤン・シュヴァンクマイエル作品。シュヴァンクマイエルの作品って難しく捉えようとしたらいくらでも思索を深められそうだけど、みているひとを愉しませる要素がふんだん。邪悪なものはここから出てくるぞとばかりの口の大きな大写し、滑稽と怖さをな…

ごん太を殺せ!

「もののけ姫」のメーキングドキュメンタリー*1の中で宮崎駿氏が企画会議ですごくプッシュしていた作品。「赤ずきんチャチャ」の彩花みんさんという方の作品。ごん太なるティーンエージャーをつけ狙うかわいい女の子の死神リオン。「りぼん オリジナル」に掲…

番場の忠太郎

「瞼の母」のおはなし。サイレント版*1、錦之助版*2とみてきて、今度のは中川信夫監督、忠太郎は若山富三郎。「日本映画隠れた名作」*3でほめてあっての鑑賞。母親役の山田五十鈴が大層いい。たずねてきた忠太郎と対峙する時の三味線の伴奏が後ろで響いてい…

日本映画の若き日々

私の中の稲垣浩監督のイメージは伊丹万作の盟友として一緒に明朗時代劇やスパイスもきいたヒューマニスティックな映画を作ってこられた方。京都・出町商店街に出来た古本屋さんでこの本をみかけ、パラパラっとみたところおもしろいけれど、父の本棚に並んで…