2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

踊る騎士

yahoo movie 多分未DVD化作品。これはフレッド・アステアの作品でもちょっと異色作らしく、ジンジャー・ロジャースとのコンビではなく、ボードビルコメディアンチーム"バーンズ&アレン"のジョージ・バーンズとグレイシー・アレンとのからみが特長の作品。 …

かすみ草にゆれる汽車

西洋風で、伝説とも近い世界を描いていて孤高な魂を描いてロマンチックで・・巻末のあとがきの丸文字文化に相通じるようなラフなタッチ・・70年代後半から80年代にかけての少女マンガのなつかしい空気が横溢している。かすみ草にゆれる汽車 (ぶーけコミック…

一心太助 天下の一大事

中野翠さんの「ぺこぺこ映画日記 1993-2002」に 当時二十六歳(!)の萬屋錦之介(中村錦之介)がうまいわ、きれいだわ、かわいいわ。江戸っ子弁が鮮やか。 と評されていたのだけど 今まで錦之介さんのもうちょっと後の時代の映像をみていたもので、すごくフ…

警察日記

中野翠さんの「ぺこぺこ映画日記」に「東北を舞台にした郷愁映画ベスト3」として挙げてあった作品。(あとは「女中ッ子」*1と「小原庄助さん」*2)わたしは「カルメン〜」にくらべてこちらの方がずっとよかった。まっすぐで。 森繁久弥演じるところのおまわ…

カルメン純情す

「カルメン故郷に帰る」*1の続編。最近ではこちらの方をほめる人も結構いらっしゃるそうだけど、私は「〜故郷に帰る」の方が好きだったな。木下恵介監督の批評として、あまりにもその時代の空気を反映しすぎていて今みるとちょっとツラいというのをきいたこ…

人形浄瑠璃文楽 平成26年 初春公演

12月26日の新聞で補助金減額にむけ「正念場」と書かれ、さらに1/15付の新聞では厳しい状況が伝えられている1月公演。この日の公演は本当に客席と舞台が呼応し合っているのが感じられすばらしかった。 百貨店などが閉店してしまう時、閉店セールだけにぎわっ…

日本文学史 古代・中世篇 三

この巻は、枕草子だとか物語の発生〜源氏物語だとかだいぶ親しみやすく読みやすくなってきた。「現代の読者から見たらこの構成は・・」とかいうキーンさんの忌憚のない意見も救いになっていて、なんでもかんでもあがめまつるんじゃなくとっつきやすい形で歴…

海月姫 13

今読み続けている中で一番楽しみにしているコミック。夢のようなかわいらしくさとリアルな描写のおかしさ(この人はこういうおみやげをこのシチュエーションで出してくる人だよ・・みたいな感じ。)ぐっとくるようなコマと現実的なせりふのブレンドの仕方が…

未知への飛行-フェイル・セイフ-

「博士の異常な愛情」と同じようなテーマなんだけど、質感はまるで違う。「博士〜」の方をみたときも衝撃を受けたし、キューブリックの才能にうならされたけれど、こっちの硬派な感じもすばらしい。大統領、軍の指揮官、それぞれの描き方が丁寧で、胸に響く…

デストラップ

「狼たちの午後」*1「旅立ちの時」*2とシドニー・ルメット監督作品を追う日々な私。「ブロードウェイ史上最高のロングランを記録しているミステリー劇を映画化」とパッケージにあるが、バロックっぽい音楽やクラシカルでかっこいいタイトルバックから映画が…

日本文学史 古代・中世篇 二

和歌のところは自分が和歌の理解ほんとに苦手なのでがんばって読む感じだったけれど、橋本治の「双調平家物語」で親しんでいた人たち(後白河法皇、崇徳上皇など)が登場しはじめるとちょっとイメージしやすくなって読みやすくなった。 とはいっても和歌のと…

女は男のふるさとヨ

70年代初めの新宿の風景がみられると中野翠さんが書いておられて*1みてみた。西口は自分が80年に上京したときの風景に似ている。東口の紀伊国屋の並びは建設中のような画面が。そして、線路跡がものすごくノスタルジックだけど、ネット情報によるとゴール…

カルメン故郷に帰る

すごく素朴な絵のタイトルバックかわいらしい!でも、それについている曲が小学唱歌みたいな感じで、木下恵介監督ってマジメだし、ノリがあうかなーと不安がよぎるも、小学唱歌的世界×高峰秀子演じるストリッパーという組み合わせが最高で、図式的かもしれな…

年末年始豪華すぎる

TV

かすていら NHKBSで再放送しているのを偶然みる。ものすごくいい!遠藤賢一のこわもてコミカルな感じ、西田尚美とのコンビネーション本当に素敵!息子の自立の決断の前にさびしいようなうれしいような表情が二人ともとてもすばらしくみていて号泣。 主人公の…

ひぐらしの森

表題作「ひぐらしの森」は、大好きなブログを書いておられる方のハンドルが出て来る!思春期の出会いの鮮烈さを描く作品。 「時への航海誌」と「雲の魔法よ風の船」とてもロマンチックな学園もの。ベースには、恋愛へのかけはしのようなものも流れているけれ…

ちはやふる 22

新対原田先生!はじめ完全に新を応援しているのに、読み進むにつれ原田先生も応援してしまうこのマジック。原田先生の若い時の描写よい!ちはやふる(22) (BE LOVE KC)作者: 末次由紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/09/13メディア: コミックこの商品を…

東京プカプカ

毎年一番楽しみにしている中野翠さんのコラム。今年もくいいるように一気に読んで、わかるわかるの連続。中野さんの本を何年か読んでいるうちに畢竟中野さんのおすすめはどんどん味わっていくしどんどん自分の中の中野さん濃度も高まる一方かも。。それでよ…

グリード 上・下

淀川長治さんの「銀幕より愛をこめて」*1に紹介が載っていて、ふや町映画タウンのむちゃくちゃおすすめリストにも載っているので借りてみた。もともとすごく長いものをかなり短くしたらしく、ところどころ唐突。「ガラスの仮面」のような、因縁と欲と愛情が…