2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

パリのランデヴー

さらっと3つのパリの物語を描いた作品。肩に力の入ってない日常の描き出し方が秀逸。 映画com

愛の調べ

シューマン夫妻とブラームス、リストなどの同時代の人々を描く正統派音楽伝記映画。主題となっているシューマンの音楽が、リストがそれを編曲したもののとの差異ではっきりわかり、またキャサリン・ヘップバーンの気品のある演技をはじめ、直球で堂々たる映…

集金旅行

「神様のくれた赤ん坊」*1の元になっている映画ということでみてみた。 昭和32年の作品で、西日本への鉄道の旅の情景は楽しいし、岡田茉莉子がちょっと軽い感じなのがなんだか意外な感じもあり(「秋津温泉」の印象が強すぎる?)また衣装の着こなしもとて…

町でうわさの天狗の子 10 11

「勝手に動くな!仲間と相談しろ!」と心の中で何度も叫んでしまう。でもそういうこと自分もやってるな。こんなすごい戦いじゃない日常で。 青春恋愛もの的な前半から打って変わって、護符だとか結界だとか天狗ものらしいおはなしが・・戦闘態勢の時の絵がか…

ちはやふる 21

出て来る登場人物の一生懸命を隠さない姿がなんともこの作品の魅力だ。(敵役として想定されている人物が一見努力などしない天才型というのからもそのテーマが強く感じられる。)決勝に進むことになった先生のための千早と太一の一途の献身が笑ってしまうほ…

まめねこ

拾われてきた二匹の子猫目線で話がすすんでいくんだけど、シンプルで、わざとらしくなくて猫ってこういう風に考えてそう!って感じでおもしろい。猫のきらいなお母さんの発想がおかしいし、おじいちゃんのさりげない愛情表現などよい表現!まめねこ あずきと…

月影ベイベ 1

おわらをこんなに今日的に描くとは!女主人公はその昔の吉田秋生の吉祥天女風なところもあり。 八尾の町並み、行ったことがあるのでなつかしい。(日本の道100選に選ばれている場所) 月影ベイベ 1 (フラワーコミックスアルファ)作者: 小玉ユキ出版社/メ…

宇宙兄弟 9,10,11

10巻では新田の弟の話が。弱点やコンプレックスと思われるものがその人の特徴であり輝かせるものなんだな。宇宙兄弟(9) (モーニングKC)作者: 小山宙哉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/03/23メディア: コミック購入: 10人 クリック: 195回この商品を含む…

ゲット・クレイジー

日本未公開のようだけど、「ニコ・イコン」*1でみかけたルー・リードが出ていること、そして、ふや町映画タウンのおすすめリストに挙がっていることで借りてみて大正解!楽しかった! 1982年のロサンゼルスの劇場の大晦日コンサートという設定なんだけど、舞…

想像ラジオ

帯によるといとうさん16年ぶりの新作とか?この時期だからこそのいとうさん渾身の作品。私自身小説というものを読むの久しぶりかも。じっくり作品の世界の人とつきあうこの感じ幸せな時間だ。 先日読んだ「荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論」*1で書かれてい…

木と市長と文化会館 または七つの偶然

エリック・ロメール監督の押しつけがましくないところがいい!ある田舎町の文化会館建設を巡るいろんな意見がまざりあって偶然に導かれて結論に達する様子をエスプリがきいているけれど、でも突き放すのでなく、あたたかい空気で撮っていて、楽しめた。それ…

ダニー・ケイとニューヨークフィルの夕べ

「晩年のダニー・ケイは一流ホールで一流オーケストラとの共演が彼のスペシャリティみたいになっていた。」と関俊雄さんという方の解説書に書かれている。そして出演料をすべて社会福祉のために寄付しているという。 基本的にはクラシック音楽をストレートに…

荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論

荒木さんの語り口、つくづくおもしろい!各章の頭の絵もかっこいいし、「田舎に行ったら襲われた」系ホラーなど、命名も分類の仕方、評価の仕方もよい。「田舎に行ったら〜」の分類には、「イージーライダー」も入ると思うな。ホラーはあまりみないのだけど…

猫と人と古民家と

キャットシッター南里さんは、「それいけ、キャットシッター」という本を読んだことがある。その時は猫を飼っていなかったのだけど、書評家の藤田香織さんが、本が増える一方なので「本の福袋」という企画をたてられ、それに当たって、送ってきたものの中に…

レネットとミラベル 四つの冒険

田舎での生活力は上だが、少々理屈っぽい、原則主義者みたいなところもあるレネットと、都会の女の子ミラベルの4つのエピソードを描いた物語。すごくおもしろかった。私ならなあなあですましてしまうようなところも議論、自分の意見を譲らない二人。結局ど…

ぼくらの近代建築デラックス!

表紙だけ見たら、近代建築のガイドブックもう持っているし・・みたいな消極的な気分になりかねないのだけど、実によい本だった。門井慶喜さんの近代建築に関する知識がしっかりしていることと、その立役者に関するエピソードの語り口がさすが作家だけにおも…

ニコ・イコン

何かを検索していて偶然みつけたこちらのサイトに紹介されていて、興味を持ってみてみた。 アラン・ドロン、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ルー・リード、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコアーティスト: ヴェルヴェット・アンダーグラウンド…

アラスカ珍道中

ビング・クロスビーはホワイトクリスマスの歌声だけで、ボブ・ホープは司会の話で名前をきいて知っている程度で、二人が名物トリオとしてやっていたこと、この映画ではじめて知った。ビング・クロスビーがクールな役どころでびっくりした。 ちょっとシャボン…

荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟

おもしろい語り口。荒木氏は映画で自分をひきつけるものを分析し、みたことないものにもわかりやすく説明してくれるのだけど、その文章がなんとも魅力的でエロチックサスペンスの棚に並んでいるものをバカにするな!など、ユニークなポイントでどんどん読ま…

神様のくれた赤ん坊

「山田洋次監督の選んだ日本の名作100本」喜劇編で放映していたのをやっとみる。1979年の作品。時代やらタイトルやらで泥臭いのでは?という心配を吹き飛ばす作品のパワー。でも時代を感じさせるものがとても懐かしくもある。(赤尾敏氏のポスターが…