2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

赤いブーツの女

ホアン=ルイス・ブニュエルといういわゆる有名なブニュエル監督の息子さんの作品。大ブニュエルのものみたいなちょっとおかしなテイストが味わえるとのことで借りてみた。んーー確かに「昼顔」っぽい感じもあるし、幻想シーンがまざるところはすごくおもし…

渥美清の泣いてたまるか 3

「さらば飛行服」(家城巳代治脚本・監督)と「ああ軍歌」(脚本 山田太一 監督 今井正)の二作品収録。1966年と1967年の作品で、一方は忠魂碑建設、一方は軍歌への思いを描いたものだけど、今よりはっきりとストレートに思いが表現されている感じがした。 …

雲がちぎれる時

また*1若き有馬稲子さんを観て「この美人は誰だ?」って思ってしまった。どうも自分の中で今の有馬さんと昔の有馬さんがつながらない。 クラシカルなメロドラマって感じだけど、佐田啓二演じる主人公を支える伊藤雄之助が、時々お見受けする怪演な感じでなく…

中村猫整体院

整体院に行ったら先生はどうも猫?というお話なんだけど、猫の特徴がきっちり描かれていて、猫が整体師したらこうなるだろうなー、という感じでげらげら楽しめた。絵もとってもいい。中村猫整体院 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)作者: 二丁目のママ,逢川…

猫鳴り

豊崎由美さんの絶賛解説付き。猫好きの友人にすすめられたのだけど、豊崎さんも書いておられるように、筆者はほんと猫に対して冷徹で、公平。登場人物の猫への応対ははじめビックリするほどの冷たさ。豊崎さんも指摘しておられるが、これだけ猫のことを描け…

すみれファンファーレ 1、2

あちらこちらですみれちゃんの話題を目にする。 例えば、先日読んだ「重版出来」に今キテるコミックみたいな話の中で出てきたり*1大好きだった冬のドラマ「泣くな、はらちゃん」にもちらっとうつったり*2ほぼ日にも出ていたらしい。*3 おはなしは、ああこう…

歌姫

現代と昭和三十年代がつながっている、そのよき部分にはじめ戸惑ってのスタートだったけれど、途中から作品世界にはいっていったら、挿入歌のEric Claptonの「 Change The World」*1が四六時中、長瀬君の男気あふれる姿と重なりながら脳内再生。今でもあの音…

重版出来 1

松田奈緒子さんの人柄の良さ、信念がすごく出ているマンガ出版界もの。といってもいつも善人ばかりの話でなく、ダークエネルギーの持ち主を表現しつつもまっとうな努力している人間を評価し、応援してくれている。社長の「運を貯める」話、なんか好きだった…

ファニーゲーム

なんとも容赦のないすごい映画。監督のミヒャエル・ハネケについてほとんど知識を持ち合わせず、ただこの映画をすすめられたからみて、圧倒されたが、とてもよくできていて、ハネケに俄然興味がわいた。後味悪いこと悪いこと・・いろいろネットで読んでいる…

娘・妻・母

金銭を巡る物語が軸のようになって、親子の問題、兄弟の問題が渦巻く、成瀬版「東京物語」みたいな映画。十七大スター競演ということで、いろいろな立場のきょうだいたちが出て来るけれど、みるものを混乱させず集中させる技術。ラスト近く出て来る笠知衆さ…

巨人傳

伊丹万作の最後の監督作品となった「レ・ミゼラブル」の翻案もの。 西南戦争までからませてあるお話の壮大さ、年代がぽんと飛ぶあたりちょっと混乱したのだけど、こちらの方の感想を読み、なるほど幕の内弁当的に楽しめばいいのかと得心がいった。幼いコゼッ…

カリフォルニアデザイン 1930-1965

カリフォルニアデザインという言葉だけだと、そこに自分の好きなイームズだとかソウル・バスのイラストだとかが入っているという認識がなくて・・展覧会概要をみてはじめてこういうのがカリフォルニアデザインなのね!知らなかったけれど好きなものじゃない…

おのれナポレオン

この舞台をみにいったのは5/4だったのだけど、その後天海祐希さんが病気で降板してしまい代役たてられることになってしまった。 天海さん、踊りの部分とかすごくキマっていて、普段テレビで見ているより魅力も何倍か増しだわ、と思っていたのに。。舞台って…

猫の目散歩

タイトル通り猫視点でものごとをみているエッセイ。だけにちょっと浮遊している。でも基本いい気持ちで読める。猫の目散歩作者: 浅生ハルミン出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/03/11メディア: 単行本 クリック: 31回この商品を含むブログ (10件) を見る

サブカル・スーパースター 鬱伝

すごい勢いで読む、読ませる。枡野浩一氏のところで、「人のトラブルだと、悪役とされる側のことを信じるタイプですよね」という吉田氏の言葉にはっとなる。自分にもそういう部分ある。妙に擁護してしまうような・・ 唐沢俊一氏の自分の残りの人生を意識して…

歌舞伎のぐるりノート

中野さんは小劇場で演じられた歌舞伎素材の作品をみて、けれん味とか歌舞伎的なものに惹かれるようになられたとか。で、見た目の色合いとか楽しさをまず歌舞伎に求めて鑑賞されているところ、ちょうど自分にとって肌合いのあう本になっていて楽しめる。 服部…

銀の匙 7

駒場の高校野球大会の描き方うまい!銀の匙 Silver Spoon(7) (少年サンデーコミックス)作者: 荒川弘出版社/メーカー: 小学館発売日: 2013/04/18メディア: コミック クリック: 2回この商品を含むブログ (69件) を見る

宇宙兄弟 6,7

ことにあたってマイナス面を精査しまくって足がすくむくらいなら、おおづかみでいった方がいいこともある、って感じかな。 宇宙飛行士=立派な人って枠にはめて終わってしまっていたが、それぞれの個性が感じられていい。宇宙兄弟(6) (モーニング KC)作者: …