2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

くいいじ 下巻

色をつけて表現するのが苦手だということが書いてあったが、この本も白と黒の線だけで表現された挿絵のおいしそうなこと。装丁もとっても趣味が良い。小粋な着物を着てさらっと出かけられる人の作った本という感じがする。かといって、気取ってえらぶってる…

働きマン 1

佐々木倫子さんの「チャンネルはそのまま」とくらべると同じマスコミの仕事ものといってもこの作品の肉食系かつハード。でも、組織にいろいろな人がいていろんな働き方がある、ってことは同じ。主人公の松方弘子はエッセイから感じるモヨコさんの雰囲気にと…

くいいじ 上巻

巻頭にあった安野さんの台所の写真、「監督不行届」に載っていた「もともとものすごく散らかしていて努力して整頓したからちょっとでも置きっぱなしにすると元に戻りそうでこわくて片付け徹底するようになった」という意味の言葉が説得力を持つし、なんかこ…

サムサフィー

先日読んだ杉浦さやかさんの映画の本にかわいらしく紹介されていたのとビデオ屋さんのおすすめリストに挙がっていたのとで借りてみる。 くそまじめ人間の私には「どんだけはっきりしてるんだ?」とか「こんな働き方でいいの?」とか驚くことも多かったが、こ…

砂漠の流れ者

サム・ペキンパーの映画を一度みてみなきゃと思ってふや町映画タウンの一押しを借りてみた。西部劇って男の映画って感じで縁が薄い気がしていたのだけど、ユーモアあり哀愁あり、シンプルに日々を生きる美しさありでよい映画だった。「善人でも悪人でもない…

ミスター・グッドバーを探して

すごく70年代っぽい。ざらついた感じ。77年の作品で、最後のあたりの映像の感じはもうすぐ80年代という感じがした。 この映画は当時、なんか興味本位っぽい感じでもとりあげられていたような・・でも、なかなかまじめに撮ってあると思う。日本でも同じ…

チャイニーズ・ブッキーを殺した男

ジョン・カサヴェテスの映画をはじめてみた時は、抑揚をつけない語り口に少し戸惑いも感じたのだけど、ミルクマン斉藤さんがカサヴェテスを解説してくれたトークショーに参加して以来、おめでたくないような物事が起こっている時の、それに遭遇した人々の顔…

コクーン歌舞伎 天日坊

wowow舞台中継にて。(詳細こちら) 歌舞伎界の人と小劇場系の人がまざって演じているのだけど、歌舞伎の人のケレン味あふれるお芝居がやっぱりぐっとくる。歌舞伎特有のためてにらみをきかすのやら(中村獅童)流し目(中村七之助)やら・・声のはりやら・…

新仁義なき戦い 組長最後の日

前作「組長の首」よりこっちの方が好き。前作では菅原文太が「仁義なき〜」よりはちょっと現実主義者で、人との結びつきで自分をなくしてしまうほどではないところが、らしくないような気がしていたのだけど、こっちは執念の人。恩ある人のために自分が果た…

新仁義なき戦い 組長の首

何か今までみてきたもとの「仁義なき」シリーズとテイストが違うと思ったら脚本家が違うんだ。。もとの「仁義なき」シリーズの方が硬派な感じ。これは、菅原文太の演じているキャラクターが昔気質な感じでなくて、ちょっと「ん?」って感じ。山崎努が出てく…

仁義なき戦い 完結編

完全に小林旭扮する武田を応援しつつみてしまう。頭いい感じで。いろいろな人の変遷をみていると菅原文太さんは今もあまりかわっていないなー。仁義なき戦い 完結篇 [DVD]出版社/メーカー: 東映ビデオ発売日: 2001/08/10メディア: DVD購入: 1人 クリック: 15…

仁義なき戦い 頂上作戦

小林旭かっこよすぎ!こういう感じだったのか!クールな補佐役だった成田三樹夫が、前作でおいやられてしまって出てこなくなったのが寂しい。さしはさまれる昭和の風景も楽しいシリーズ。そしてつくづくセリフのかっこよさに感心。(親分が子分を叱りつける…

仁義なき戦い 代理戦争

仁義なきシリーズの中で特に評判のいいこの作品、政治的なかけひきのような話でおもしろく、呼び声通りどんどん引っ張られる。菅原文太扮する広能は、この作品ではすっかりこわい兄さんになっている。(といってもみているものが入れ込める範囲で)渡瀬恒彦…

監督不行届

現代美術館でみた特撮の展覧会の細やかさの源流がここに。はじめのコミック部分だけだとわからなかった言葉も巻末用語解説オタク編で理解できた。庵野さんのあとがきでの妻への思いは真摯でいい感じ。そのあとがきにもあったがただのおのろけコミックになら…

信長協奏曲 7

森蘭丸、聡明でかわいらしくてたまらない。勝手に違うイメージを持っていた。それにしても石井さんの絵ってこの巻に含まれていた読み切りも含め男性向けって感じだな〜。。信長協奏曲 7 (7) (ゲッサン少年サンデーコミックス)作者: 石井あゆみ出版社/メーカ…

ラヴ・ストリームス

なんともかっこ悪くてかっこいい。弱点さらけ出しで痛々しくもあるんだけど尊厳があって、いい構図。いい音楽。ジョン・カサヴェテスの映画もうちょっとみよう! ラストにかかった音楽もとってもかっこいい。調べたらMILDRED BAILEY - Where Are You (1937) …

おしゃれの教科書 女の子のための映画スタイルブック

去年末の発売と同時に購入してぱらぱらとみていたけれど、きちんと1ページ目から詳読。寝る前に読んでいるとすーっと楽しめて夢見がいい。やっぱり杉浦さんの着眼点はいいな。「刑事ジョン・ブック 目撃者」*1とか「サムサフィー」*2とかさっそくみてみたい…

極真道 棒の哀しみ

ふや町映画タウンの大森氏いわく、「着流し系、仁義なき系に続く第三のやくざ映画の潮流、日常系やくざ映画」とのことで、借りてみた。確かに。奥田瑛二の家事の手さばきにまいった。冒頭の奥田瑛二の行動を桃井かおりが、分析するシーンがあるんだけどまさ…