2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

寺よ変われ

著者の高橋卓志さんが住職を務められる松本市の神宮寺でのアルバイトを息子が大学でみつけてきたので、離れて生活している親としては、どんなお寺かなと思い読んでみた。尋常浅間学校などおもしろいことにいろいろ取り組んでおられること。それがただのイベ…

清州会議

織田信長死後、織田家の跡継ぎをどうするか・・という清州会議を三谷幸喜氏得意のそれぞれの思惑の交錯がうまく描かれて話がすすんでいく。三谷さんは歴史もの得意だから安心感がある。お市の方、柴田勝家、秀吉、前田利家・・などなど「信長協奏曲」や「江…

夜ごとの夢

昭和八年、成瀬巳喜男監督のサイレント作品。監督のかなり初期の作品で、成瀬監督は一般的に戦後のものの方が評価が高い気がするけれど、この映画ですでにして戦後の成瀬監督のタッチが出ていて堪能した。女性がしっかりしている。男性はといえば、私の好き…

信子

昭和15年作品。高峰三枝子が九州から上京して女学校の体操教師に赴任した女性教師の役をしている。なかなかお国訛りがとれないような姿が新鮮。後年の「女の園」でも同じように舎監役をしていたが、そっちの方がキツい感じで、これは若々しく初々しく全力…

On The Air

デヴィッド・リンチが監督総指揮をしたアメリカの30分のテレビ番組。3本分が収録されていた。一応コメディなんだけど、リンチっぽさ充満。人のいやなところ、変なところをじっとみて拡大してひそやかにおちょくるような、あのなんともいえないテイスト。…

元気で行かうよ

昭和16年作品。ユーモアを含んだいい感じの空気に囲まれなんだかすごくかわいらしい映画。 神経質で都会的な上原謙と飄々とした佐野周二の友情、こどもっぽい軋轢などが楽しい。佐野周二と上原謙、佐分利信が三羽烏といわれていたらしいが、佐野周二と上原…

ともちゃんはすごいブス 3

今までの深いながらも基本ほんわかとした森下裕美さんの作風からこれは一歩踏み込んでいる。でも人間を描く描き方はいつもあたたかく深い。トモちゃんはすごいブス(3) (アクションコミックス)作者: 森下裕美出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2012/06/28メディ…

ちはやふる 17

loveの要素がはいってもちっともいやじゃないこの感じ。主人公たちほんと真摯だから。 「人が崩れるのはぁ長所からや」「かっこ悪くていい」・・かるたの勝負のはなしだけど参考になる。ちはやふる(17) (BE LOVE KC)作者: 末次由紀出版社/メーカー: 講談社発…

憂国のラスプーチン 4

アフガン帰還兵の現実と救済・・おためごかしじゃなくて力強い。憂国のラスプーチン 4 (ビッグコミックス)作者: 佐藤優,伊藤潤二,長崎尚志出版社/メーカー: 小学館発売日: 2012/04/27メディア: コミック購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (7件) …

新しき土

今、この映画が全国上映され、いつも拝見しているサイト「キネマ洋装店」さんもタイアップ特集をされていることを知り鑑賞。 特設サイトの説明によると日独合作映画だったもののドイツ側の監督アーノルド・ファンクの意見と日本側の伊丹万作の間で意見がかみ…

主に泣いてます 7

東村さんの作品の中に出てくるアイテムの選び方、組み込み方がほんとおもしろいんだな。今回もポケモン、街角の色紙描き、科学少年、野球部のスターだとか・・この人はこういうせりふをいいそうだ・・っていうのがすごくうまい。主に泣いてます(7) (モーニン…

地下の鳩

大好きだった「通天閣」のサイドストーリーとも思えるような設定、おはなし。これもすごい。読ませるし、出てくる人たちを好きになり、どんどん続きが読みたくなる。勢いがあって凛として魂にふれる内容。本当にすてきだ。地下の鳩作者: 西加奈子出版社/メー…

舟を編む

しをんさんは今までにも文楽、駅伝、林業などに光をあてて、そこで一生懸命やっている人をとても魅力的に描いてきたが、この辞書編纂にまつわる物語もいろいろな形でひとつの辞書を世に送り出す、そのことをとても美しく読みやすく表現している。かかわるそ…

チャイニーズ・オデッセイ

チャウ・シンチー主演の西遊記。タイムワープがあったり、中の悪かった二人の姉妹がお釈迦様のろうそくの芯としてひとつになってしまったり、人物の魂と外側が入れ替わったり、あまりに奇想天外でついていくのが厳しかったが、チャウ・シンチーやカレン・モ…